カー・オブ・ザ・イヤー受賞は販売増に繋がる? 一般の購入者が「見るべき」ポイントとは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本カー・オブ・ザ・イヤー、RJCカーオブザイヤー、日本自動車殿堂カーオブザイヤーなどのイベントが行われている

■これらは1台の「年グルマ」を決定する

■これらの結果が販売に影響するのかについて解説する

車種やカテゴリーによって大きく異なる

 年末になると「日本カー・オブ・ザ・イヤー」などのイベントが実施される。いわば「年グルマ」を選ぶイベントだ。イヤーカーになると、メーカーや販売店には、どのような効果がもたらされるのか。

 もっとも関心が高いのは「イヤーカーに選ばれるとクルマの売れ行きが伸びるのか」という点だろう。イメージアップに繋がるから、どのクルマでも売れ行きが伸びることに変わりはないが、その度合いは車種やカテゴリーによって大きく異なる。

 まず受賞した車種の属するカテゴリーについて考えたい。仮に消費者の5%がカー・オブ・ザ・イヤーを参考にクルマを選ぶとして、1カ月に5000台前後を販売する車種がそろうカテゴリーなら、250人の顧客が受賞を参考にする。しかし1カ月に500台前後のクルマが多いカテゴリーでは、25人しか影響を受けない。

 また購入時に車種の選択に迷うカテゴリーか否かも大切だ。選択に迷うカテゴリーなら「受賞したクルマを買おうか」と考える。しかしユーザーが最初から購入する車種を決めているカテゴリーでは、イヤーカーの受賞が与える影響も小さい。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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