都会派ユーザーも納得の”走れる”モデルもスタンバイ
これとは逆に、オンロードでのスポーツ性を強調した特別仕様車「スポーツアピアランス」も新設定。全身を光沢のあるブラックでまとめ、現行型CX-5持ち前の美しさを強調している。19インチアルミホイール装着で硬派な走りを約束。
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内装に黒の面積を増やして視覚的な引き締め効果をはかったナッパレザーや本杢を採用するなど上質さも高めた「エクスクルーシブモード」の3本立ての特別仕様車体制で多様性に富むSUV市場のニーズを逃さない構えだ。
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機構面での注目ポイントとしては、運転モードの切り替え機能である「MAZDA インテリジェントドライブセレクト」略称「Mi-DRIVE」にオフロードモードを設定。トラクション重視の特性で未舗装路から深雪道などの悪路走行を含むアウトドア走行に最適なモードとしており、従来モデルよりオフローダー性能をわかりやすく楽しめるようになっている。
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超低μ路での緊急脱出時のみならず、未舗装路をスポーティに走るための制御というから、雪上ドライブ時の楽しさが増していることだろう。従来型では操作スイッチが各々独立していたが、ドライバーの意図に応じて賢く使いやすいように一体化をはかっている。
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そして今回は、マイナーチェンジながらボディにも大幅な手が加えられた。車体フレームに減衰構造を採用し、構造用接着剤の採用も拡大。どこかの周波数で出ていた不均一性がなくなったことで、NVHの大幅な低減に繋がった。リヤサスタワーあたりの剛性がとくに引き揚げられているというが、そのプロセスが面白い。
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まずは前席シートフレームのブラケットの改良により、車体とシートをしっかり固定。シートそのものは骨盤を安定させるクッションやバネ特性を見直し、シートがもたらす着座環境を徹底的に見直した上で、それに合わせてサスペンションのダンパーやバネレートを適切化しているのだ。
バネレートは従来型よりも引き上げてスポーティさを強めながら、不快な振動はダンパーで巧みに吸収することを狙ったという。これは操縦安定性の向上にも寄与し、ステアリングを切ったら切った分だけ素直に反応する特性がさらに磨かれたというわけだ。
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パワートレインの大幅な変更は見られないが、ATのソフトウエアを変更したことにより、スポーツモードにした時の変速の速さをアップしている。
さらに、アウトドア現場での使い勝手も大幅に向上した。キャンプ好きの担当エンジニアが釣り師やゴルファー、サァーファーなどアウトドアレジャーユーザーの声を幅広く集め、アウトドア現場でのリアルな使い勝手の良さを追求し、オプションパーツにも様々な細かい工夫や配慮が見られる。たとえば荷室用のカバーは取り付けボルトの位置や強度、荷物を固定するためのフックを外しやすさなど、実に細かい部分の使い勝手の良さを追求。荷室フロアボードとサブトランクには、防水素材のものも用意された。
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荷室床下のスペースにはスペアタイヤを廃し、BOSEオーディオのアンプのブラケットを前に移動させるなどして空間容積アップをはかるなどの地道な改良が重ねられている。
電動開閉テールゲートのハンズフリー機能も追加。全長がわずかにアップしたのは、リヤバンパーの内部にセンサーを入れた影響だ。
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運転支援システムもアップデート、自動クルコン作動時のステアリング制御はアシストからセンタートレース可能なものとなり、より自然で違和感のない制御となったという。
総じて、マニアックなこだわりだらけの大幅な改良が施された新型CX-5。比率は5%程度しかないというMT車もしっかり継続されているし、クルマ好きからの支持がさらに広がりそうな仕上がりだ。
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気になる価格は以下の通りだ。
・25S Exclusive Mode
325万5500円 (2WD・AT)
375万6500円 (4WD・AT)
・XD Exclusive Mode
384万4500円 (2WD・AT)
407万5500円 (4WD・AT)
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・25S Sports Appearance
325万6000円 (2WD・AT)
348万7000円 (4WD・AT)
・XD Sports Appearance
357万5000円 (2WD・AT)
380万6000円 (4WD・AT)
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・20S Field Journey
323万4000円 (4WD・AT)
・XD Field Journey
355万3000円 (4WD・AT)
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