王者N-BOXに部品供給の打撃! トヨタはあえてパワーダウン! 10月の新車販売ランキングの「異変」を読む (2/2ページ)

トヨタはパワーダウン覚悟で2022年の準備中か

 登録車では、軽自動車についてスズキが若干ながら納期遅延の改善傾向が見えているとしているが、ソリオやスイフトといった、スズキの人気登録車も前年同月比で100%を越える実績を残しており、状況はわずかながら改善しているように見える。日産もディーラーの店頭にて、「深刻な納期遅延は発生していない」との話を聞いたが、それを裏付けるように、セレナやキックスはほぼ前年同期並み、ノートはオーラの上乗せもあり前年同期比138.8%、リーフが138.4%となっており、確かにそれほど悪影響を受けているようには見えない。

 全般的にはトヨタの元気がないのが目立っているが、事情通は「販売現場に対してメーカーは、2022年1月からは前年比120%の生産体制を組むとしているようです。しかし、その代わり10月、11月、12月はそれに備えるとして、パワーダウンは覚悟してくれといっているそうです。年内は統計上トヨタの苦戦傾向が目立ち続けるかもしれませんが、それは2022年1月以降の準備となるようです」(事情通)。

 国内で圧倒的な販売シェアを誇るトヨタが完全復調とまではいかなくても、回復傾向が顕著にならない限り、新車販売全体もなかなか活気が出ない。そのためにもトヨタは2022年から気合をいれようと準備しているのかもしれない。

 なお、ノア&ヴォクシーは、新型が2022年1月13日発表予定となっており、現行型はすでにオーダーストップとなっている。

車種別販売台数ランキング TOP30

トヨタ・ヤリス 10596台
スズキ・ワゴンR 8808台
日産ルークス 8696台
トヨタ・アクア 7643台
ホンダN-BOX 7442台
トヨタ・カローラ 7278台
トヨタ・ルーミー 6999台
ホンダ・ヴェゼル 6831台
スズキ・スペーシア 6319台
ホンダ・フリード 6237台
日産ノート 5502台
スズキ・ハスラー 5416台
ホンダ・フィット 5403台
日産デイズ 5035台
ダイハツ・タフト 4926台
ダイハツ・タント 4771台
トヨタ・アルファード 4588台
ダイハツ・ミラ 4520台
トヨタ・シエンタ 4423台
ホンダN-WGN 4396台
トヨタ・ライズ 4064台
日産セレナ 3978台
スズキ・アルト 3890台
トヨタ・ハリアー 3490台
ダイハツ・ムーヴ 3336台
トヨタ・プリウス 3274台
ホンダ・ステップワゴン 3126台
スズキ・ソリオ 3058台
トヨタ・ヴォクシー 2634台
スズキ・スイフト 2613台


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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