キックスやエクストレイルも遅れて導入されたクルマ
そのほか、日本人が大いに待ち望んでいるのに、海外最優先になっているのは、日産エクストレイルだろう。アメリカではローグとして発売され販売は好調。グローバルで日産の事業再生を目指すNISSAN NEXTの立役者になっている。また、中国上海では、1.5リッターターボの発電機と目されるVCターボe-POWERがワールドプレミアされているのだが、日本での正式発売日について現時点(2021年11月上旬)で日産から正式アナウンスはないという状況だ。
日産でいえば、タイで生産し日本に輸入されているキックスe-POWERも昨年、日本に先駆けてタイで発表・発売されている。生産拠点国で先に売られるのは筋だと思うが、そもそもキックスはe-POWER搭載前に欧米など世界各地で先行発売されていたモデルである。
いずれにしても、日本は乗用車市場の約4割を軽自動車が占め、また海外では商用車としての位置付けが強いミニバンを日本では乗用とする自動車文化があるなか、日本より先に販売されて、後日改めて日本でもという順番のモデルは今後も増える傾向になりそうだ。