この記事をまとめると
■最近海外で先に発表・発売される日本車が増えている
■今後このパターンは増えると考えられる
■その理由や具体車種について解説する
レガシィアウトバックはアメリカ導入に遅れること約2年
「うぁ、このウィルダネスって素敵だ」。
2021年3月末、スバルのアメリカ法人であるスバル・オブ・アメリカ(SOA)が、北米「アウトバック」にリフトアップしてオフローダー感満載のウィルダネスを発表すると、日本ではスバルファンのみならず、最近のSUVブームも相まってさまざまなユーザーからウィルダネスへの注目が集まった。
一方、日本仕様「レガシィアウトバック」はアメリカ導入に遅れること約2年となる、2021年10月から発売が始まった。
日本導入がアメリカより大幅に遅れたことについて、スバル関係者は「1.8リッター化やアイサイトXを含む新世代アイサイト搭載など、日本専用の仕様の準備が必要だった」と声を揃える。
確かに、そうした技術要件は事実だと思うが、グローバルでのスバル販売状況を見れば、販売台数で圧倒的に大きい北米市場優先となるのは、企業として当然のことなのかもしれない。
要するに、売れるところで先に売る、というのは自動車に限らず、製造・販売業として当たり前のことだといえるだろう。
そうした解釈では、ネット上でもよく話題に上るのが、トヨタ・ハイエース。300系と呼ばれる車系はフィリピンなど東南アジアで、グランディアとなり、日本では追ってグランエースとなった。ただし、日本市場での利活用法を考えると新型ハイエースは「200系の進化のあるべき姿」とは相容れないと思うのは、トヨタのみならず、現行200系オーナーの多くの意見ではないだろうか。ネット上には次期ハイエースに対するさまざまな噂が混在するが、真偽は定かではない。