この記事をまとめると
◼︎マツダがバイオマス燃料でスーパー耐久に参戦
◼︎走るクラスは水素エンジンを搭載するカローラスポーツと同じクラス
◼︎来年も参戦予定とのことだ
水素のトヨタの一方でマツダはバイオマス燃料で勝負
今年の5月に行われたスーパー耐久で、既存エンジンであるGRヤリスのエンジンをベースとし、一部の部品の変更をしてカローラスポーツに搭載した「水素エンジン」は、ちゃんと排気音のする立派なエンジンとして、カーボンニュートラルに伴う電動化で落ち込んでいた世のクルマ好きたちを大いに盛り上げたことは記憶に新しい。
そんな話題で盛り上がった今年のスーパー耐久に、また新たな期待の星が誕生した。
それは、マツダの投入したデミオ(現MAZDA2)だ。なぜかと言えば、このデミオに使用される燃料は、マツダがカーボンニュートラルの実現に向けた次世代バイオディーゼル燃料の普及を目的とし、使用済み食用油や微細藻類油脂を原料とした100%バイオ由来の次世代バイオディーゼル燃料を使用している点だ。
今回マツダが参戦する車両に搭載されているSKYACTIV-D1.5は、エンジン自体を変更することなく次世代バイオディーゼル燃料で十分な性能を発揮することが可能で、100%バイオ由来の次世代バイオディーゼル燃料の実証実験として、ユーグレナ社からのバイオ燃料「サステオ」供給と、レーシングチームNOPROからの協力を受け「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」としてST-Qクラスに参戦している。
ちなみに、参戦するST-Qクラスはスーパー耐久機構事務局が参加を認めたメーカー開発車両が出走可能なクラスとなっている。水素エンジン搭載のカローラスポーツもこのカテゴリーで参戦している。
そんなデミオは、11月13日と14日に岡山国際サーキットで開催されるスーパー耐久レースin岡山に参戦した。来年もユーグレナ社から燃料供給を受け、このバイオディーゼル燃料でフル参戦するとのことだ。
カーボンニュートラルの新しい提案が生まれたことは非常に喜ばしい。今後の発展に期待したい。