演出のためにあえて装備しているケースも
一方の油温計だが、こちらも一部のスポーツカーでは装着されている。デジタル化されていて昔のようなアナログでないものが多いが、こちらもオイルの温度管理がシビアなスポーツ走行への対応もあるだろう。
さらにスポーツカーの雰囲気を演出するためにあえて装備している場合もある。スポーツカーの運転席はコクピットと呼ぶこともあるように、メーターやスイッチが並んでいたりするほうが、走りへの期待感が高まるのは確かだ。
必要ないと言ってしまえばタコメーターなども不要で、電動化が進めば回転を表示すること自体ができない。スピードメーターもわざわざ針が円を描いて動く必要もなく、数字だけ出しておけばこと足りるとも言える。本当に必要なのは、せいぜい燃料計だろうか。いずれにしても、必要最小限のものだけ表示すればいいとなると、かなりつまらなくなるのは確実だ。
メーター表示もデザイナーが関わってワクワク感や安心感をいかに確保するかを努力しているだけに、表示形態は変わるにしても、超シンプルなものになることはないだろう。