コラボモデルがカタログモデルになるくらい売れまくった例も 3)シトロエン×ジバンシイ 2016年にはブランド同士の相乗効果を感じたコラボレーションがあった。それが「DS 3 ジバンシイ ル メイクアップ」。パリ発のコスメブランド「ジバンシイ」と当時のプジョーシトロエン が最上級ブランドとして育てていたDSとのコラボは、いかにもイメージがつながるもので、日本向けとしてはDS3が40台、DS3カブリオが20台の限定販売となった。
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特徴的なのは、ジバンシイのディレクターが監修したというボディカラーで、「ブラン オパラン」と名付けられたそれは極上のフェイスパウダーで仕上げた透明感のある肌をイメージしていたという。商品企画としては完全に女性のみをターゲットとしていたが、フランスのプレミアムブランドのコラボに魅せられた男性も少なくなかったはずだ。
4)フィアット×Gucci クルマとファッションのオシャレ度でいえばイタリアも負けていられない。2011年に生まれたFIAT500 by Gucciは、チンクエチェントとグッチというイタリアの伝統を感じさせる個性の合体となった特別仕様車だ。こちらも通常のハッチバックボディである500とキャンバストップの500Cに用意され、当時の限定台数は500が300台、500Cは100台となっていた。
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ホワイトパール、ブラックパールのボディに、グッチでおなじみのグリーンとレッドからなるストライプを入れたのが外観での特徴。ハッチバックはショルダーラインに、500C ではキャンバストップ中央にストライプが走っていた。そのカラーはシートベルトにも活用され、全体としてコーディネートされていることを感じさせる仕上がりとなっていた。
5)スズキ×Loft 日本の軽自動車にハイトワゴンというムーブメントを起こしたワゴンR。その初期モデルに登場したのが「ワゴンR Loft」というコラボレーション企画だ。ご存知のようにロフトはオシャレ雑貨を扱うストアで、スズキ とコラボした当時はセゾングループ傘下にあった。Loftとシンプルに書かれた黄色地に黒文字のロゴが印象的だが、まさに軽自動車のナンバーと同じ配色であったのは偶然だろうか。
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そんなワゴンR ロフトの特徴は大きなガラスサンルーフを与えられたこと。当初は一時的な特別仕様車と思われたが、マイナーチェンジ後にも設定されるなど初代ワゴンRの隠れた定番モデルとなっていった。年式によってはボディサイドに黄色のストライプを配したモデルや、専用のセンターキャップ仕様のスチールホイールを与えられたモデルもあり、いっそう洒落た雰囲気を演出したことも記憶に残る。
6)ダイハツ×パルコ 定番モデルといえば忘れられないのがファッションビルを全国に展開するPARCO(パルコ)とダイハツ がコラボレーションして生まれた「ミラパルコ」だろう。1985年に誕生した初代ミラがモデル後期のタイアップ企画として生み出したミラパルコは、パルコの持つブランドイメージとネームバリューによって「女子が買うべき軽自動車の筆頭」と位置づけられるようになり、その後もほぼカタログモデルとして2代目、3代目ミラへと受け継がれていった。
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装備面での特徴は大きな「PARCO」のロゴが描かれたフロントシートといえるが、2代目ともなると、もはや異業種コラボというよりもミラ の主力グレードといった位置付けで、かなりの数が出まわった。ここで紹介しているモデルのなかではもっとも売れたコラボレーション企画といえるだろう。なお、2代目ミラパルコにはキャンバストップ仕様が用意されたこともあったが、これは滅多に見つからないレア車となっている。