この記事をまとめると
■マイナーチェンジを繰り返しながら販売され続けているクルマは古く見えづらい
■外観がほぼ変わらないキープコンセプトのままフルモデルチェンジした車種もある
■これらのクルマは「道具」として愛せる隠れた実力や魅力の詰まったクルマが多い
長年姿を変えないのは愛されている証でもある
ナンバーワンじゃなくて、オンリーワンがいいと歌ったのはSMAPでしたが、クルマもある意味で同じです。販売台数No.1に輝くクルマが本当にいいクルマと思えるかどうかは、人それぞれ。むしろ、いちばんの人気者ではないし、それほど目立つ存在でもないけど、乗ってみるとじわじわ良さが響いてきて、ずっと長く好きでいられる、乗るほどに味が沁みてくる、ちょっとスルメイカのようなクルマのほうがいいという人も多いかもしれませんね。今回はそんな、ちょっと良くてずっと良さが続く、長く乗れるクルマたちをご紹介したいと思います。
1)マツダMAZDA2
まず1台目は、もともとはデミオという名前で販売されており、4代目の途中、2019年から世界共通の名前に改名したマツダのコンパクトカー、MAZDA2。マツダらしいモダンで色気のあるデザインはもとより、1.5リッターのガソリンとディーゼルが搭載されているところも希少な存在です。
乗り味はとてもなめらかで軽快で、スポーティな走りもロングドライブの快適性も備えており、実用性も高い優等生。インテリアにはホワイトレザーなど、とてもエレガントな雰囲気のコーディネートもラインアップしており、女性からの指名買いも多くなっています。2021年6月に大きめの改良が入ったのですが、ほぼエンジンの変更のため、外観で変わったのはわずかにサイドミラーの色くらい。変更前と変更後のモデルを並べても、間違い探しレベルです。
なので、デビュー当初から乗っている人も、今でもそれほど古さを感じずに乗り続けることができ、それも嬉しいところですね。
2)スバル・インプレッサ
2台目は、スバルのエントリーモデルにして、WRCでの活躍でスポーティな走りにも定評のあるインプレッサ。運転する楽しさにはもちろんこだわりがあるのですが、開発者いわく「どの席に座っても快適なドライブができることを目指しました」とのことで、後席の座り心地もゆとりがあってリラックスでき、乗り心地もフラット感が高い実力派です。
現行モデルは2016年に登場しており、2019年にビッグマイナーチェンジを受けているのですが、並べてみるとなるほどと気づくものの、パッと見の雰囲気はほとんど変わらないため、いつまでも古くならない印象。でも、アイサイトに代表される先進の安全運転支援技術などもしっかりアップデートされており、同クラスのクルマと比べると充実度も高いので、今から買っても長く使える1台と言えそうです。