クルマの売り上げも意外に快調だった
またカーシェアでクルマの便利さに気づいたユーザーたちが、より自由度を上げるためにマイカーを購入するというケースも増え、中古車の需要も徐々に増えてきているし、ある程度余裕のある層においては奮発して高額車両を購入することも増えているようだ(一部、補助金などで潤った人が社用車扱いで高額車を買い替えているケースもあるようだが)。
レジャーにおいても、人が多く集まる観光地に向かうのではなく、密を避けることができるキャンプや車中泊といったアウトドアレジャーを楽しむ人が増え、折からのクロスオーバーSUVブームも手伝ってアウトドアレジャーに活躍するような車種に人気が集まった。
このアウトドアレジャーブームは、そこまで本格的にアウトドアレジャーを楽しまない層にも波及し、チョイ古実用車をアースカラーに全塗装し、リフトアップやオフロードタイヤ、キャリアの装着などで彩ったカスタマイズが増えたのもその一環と言えるだろう。
ただ、その一方でコロナ禍の影響で需要と供給のバランスが大きく崩れた半導体の問題で、自動車自体の減産やナビ、オーディオ類の供給遅れといった新たな問題も生まれているのだが、全体的には明るい兆しが見えたということになるのではないだろうか。