リミッターの存在も関係している
ちなみに以前の丸い記録紙にインクでグラフを描くタイプをアナログタコグラフ、通称アナタコ。最近のデジタルデータとして記録したり、通信するのをデジタルタコグラフ、通称デジタコと呼ぶ。
そのため、運転の状態が事細かく記録されるようになったこともあり、燃費も含めた運転評価に使われることもある。そうなると、ラフなアクセルやブレーキ操作も指摘されてしまうため、割り込んででもスムースに運転することになってしまう。
また、運行管理とは関係なく、リミッターの存在もよく指摘される。新東名などでは乗用車は120km/h制限に引き上げられたが、大型トラックは90km/hがリミッター。さらにすべての乗用車が120km/hをきっちりと出しているわけではなく、走行車線とはいえ80km/hぐらいで走っているクルマもよく見かける。
つまりさまざまなスピードのクルマが混走している状態になってしまい、それらを回避するために強引に割り込むというのもある。もちろん3車線ある状態で、大型車が追い越し車線に出ることは禁止の場所がほとんどなので、マナーも関わってくる。
アクセルとブレーキで調整すればいいのに、と思うかもしれないが、燃費悪化もさることながら、一旦落ちてしまったスピードを回復するのには、じつはかなり大変だったりするのだ。知り合いのドライバーの「意地悪のように言われるが、こちらもやりたくてやっているわけじゃない」という言葉が印象的だ。