公道走行には急制動に対応できる機械式ブレーキが必要
実際、電動キックボードなどをみると、通常の使用においてはアクセルを戻すことで減速するが、リヤタイヤにフェンダーを押し付けるカタチの急制動用ブレーキが備わっていることが多い。いずれにしても電気ブレーキ以外の仕組みを持っている。
さらに、セグウェイは構造的に急制動がかけづらいという欠点がある。
セグウェイおよびセグウェイ的なモビリティに乗ったことがあればわかるが、減速をする際には体重を後ろにかけるという動作をしなければならない。
そうして姿勢を変えるためには、どうしてもいったんハンドルを握る力を強くする必要であり、その瞬間にわずかに加速してしまう傾向にある。日常的な利用であれば問題ないレベルの速度変化といえるが、急制動には向かない操作系になっているといえる。
こうした部分を改善しないかぎりセグウェイ的なモビリティについては、保安基準の観点から公道走行は難しいといわざるをえない。
結論をまとめると、新しいカテゴリーのパーソナルモビリティであっても公道走行をするためには、急制動に対応できる機械式ブレーキが必要になる。
そのほか灯火類についても保安基準を満たす必要があり、ナンバーをつけて走らせるのであれば自賠責保険への加入も必須だ。
そうした部分で法律(主に道路交通法と道路運送車両法)をクリアすることに十分に配慮すべきだ。