もっとも多いのはアジア・オセアニア・中東
では、2019年を地域別で見てみる。
もっとも多いのがアジア・オセアニア・中東で4348万3277台。次いで、欧州が2092万8769台、北米が2033万4190台となる。
国別で見ると、もっとも多いのが中国で2579万6931台、次いでアメリカは1703万7088台である。アメリカはこの1700万台が天井であるとの見方が強いが、2000年代から経済発展が始まった中国にはまだまだ伸びしろがありそうだ。なにせ、人口で考えると、中国はアメリカの4倍強の14億人もいるのだから。
こうした”数の現状”を踏まえれば、日系メーカーが中国市場と北米市場を優先するの は当然のことだと言えるだろう。
人口では中国に次いで13億人台のインドは、381万6858台とここ数年で着実に増加しており、今後も上昇傾向は続くと考えられる。
一方で、日本は519万5216台で生産台数世界第3位を維持しているが、乗用車需要の約4割を日本固有の軽自動車が占めるという形で、世界市場との共通性が低いという特徴がある。また、日本は世界屈指の高齢化率が高い国であり、今後の少子高齢化によって自動車新車販売の下降傾向が顕著になると考えされている。
世界的に見れば、経済新興国での自動車販売はさらに伸びる可能性があり、近い将来に年間新車販売総数が1億台を超えることはほぼ確実な情勢だ。