この記事をまとめると
■カーエアコンからの悪臭は昔と比べると改善された
■しかし今でも使用していれば臭いは発生する
■悪臭を防ぐための手入れや対策を解説する
定期的な手入れや対策が必要!
エアコンからの悪臭は、1990年代までは最大の悩みだったと言っても過言ではない。新車時はよかったものの、次第に悪臭が出てきて、さらに増大。ニオイ自体もカビ臭いというかすえたというか、けっこう強烈なものだった。原因は内部に溜まったゴミ。そしてそれが腐った腐敗臭だっただけに、強烈なのも当然で、もちろん雑菌の温床でもある。
悪臭の発生源となるエアコン内部というのは、インパネ内部にあるエバポレーターという部分が中心。ここで冷気を作り、車内に送り出すため、小さなラジエータのような形をしていて、汚れがなおさら溜まりやすい仕組みになっている。スコープカメラで見たことがあるが、大げさではなく、フィンの間に汚れが溜まり、その前には枯れ葉などが山盛りだった。
今では軽自動車でもエアコンフィルターが付くようになって、主な原因である枯れ葉やゴミが入り込むことはほとんどなくなったし、エバポレーターのところに山盛りになることもなくなった。さらにプラズマクラスターやナノイーなどによって、雑菌を減らしているのも好影響を与えている。
それでもほのかに臭うことがあるが、どうすればいいのか? 原因は昔と変わらず、溜まった汚れや雑菌だ。エアコンフィルターが付くようになったからといって、完全に問題が解決したわけではない。やはり定期的な手入れや対策は必要だ。ぜひ行いたいポイントを下記にまとめてみた。
1)エアコンフィルターの点検と交換
エアコンフィルターの効果は絶大なだけに、フィルター自体への負担は大きい。都市部だとかなり汚れやすいので、半年に一度は点検して、結果に応じて交換する。
安いものなのでケチっても仕方がないし、こだわるなら活性炭による消臭効果機能がある高性能タイプを選ぶのもいいだろう。またフィルターを外したときに、周囲を可能な限り拭いてきれいにしておくといい。