これぞアメリカンスポーツの極み! 超弩級性能を誇るシボレー「コルベット Z06」を発表 (2/2ページ)

新型「Z06」はコルベットシリーズ随一の傑作だろう

 2023年型「コルベット Z06」のトピックはやはりエンジン抜きには語れないだろう。搭載されるパワーユニットは新型5.5リッターDOHC V8エンジンで、サーキット走行に適したパフォーマンスモデルとして自然吸気方式に回帰。

 エンジンの応答性と追従性のパフォーマンスの高さはNAエンジンの特徴だ。なお、これまで製造された量産型V8 NAエンジンを超えるパワーを目標に、軽量なフラットプレーンクランクシャフトを採用することで、大きなパワーを生み出すために必要な高い回転数を達成している。

 新型LT6は、馬力があるだけでなく、「コルベット Z06」のサーキット走行に特化したパフォーマンスを叶えるために、8600rpmという高いエンジン回転数、フルレーシングスタイルのドライサンプオイルシステムから、綿密にチューニングされた吸排気システムに至るまで、徹底的に煮詰められている。

 エンジンはアメ車伝統のOHVではなくDOHCを採用し、内部のパーツには鍛造アルミピストンと鍛造チタン製コンロッドなどの採用で、低重心化・高強度を実現。

 ボディも空力やスタビティ向上のためによりワイドとなったほか、タイヤも前後異形サイズのハイパフォーマンスタイヤの装着となる(フロント20インチ・リヤ21インチ)。ブレーキはフロントに6ポッドキャリパーを装備したほか、オプションでカーボンセラミックローターやカーボンホイールなども扱う。

 そのほかにも、走りに対する装備として以下のようなシステムも組み込まれている。

・ローンチコントロール:トラックモードで使用可能で、オフラインでの加速を最大化。

・アクティブハンドリング(StabiliTrakエレクトロニックスタビリティコントロール):「Z06」はパフォーマンストラクションマネジメントを標準装備。

・トラクションコントロール:悪天候時の走行向けに、ウェザーモードトラクションコントロールやエンジントルクを調整。

・パフォーマンストラクションマネジメント:トラックモードで使用でき、サーキット走行に適したトルクリダクションとブレーキ介入を5段階で設定。

・電子制御式LSD:リミテッド・スリップ・デフの回転速度比を制御し、さまざまな走行条件でステアリング反応と安定性を調整。

 インテリアには、レザーやカーボンをふんだんに使用し、走りに対するパフォーマンスだけでなく、車内空間の上質さにも拘っているのも見逃せない。エクステリアカラーは12色、シートは3種類、シートベルトは6種類から選択可能。2種類のインテリアカーボンファイバートリムパッケージに加え、ステルスアルミニウムトリムオプションを設定し、ブレーキキャリパーは6色から選択可能だ。

 2023年型「コルベット Z06」は、2022年夏頃に生産が開始され、世界中での展開を予定しており、C8同様に右ハンドル仕様もラインアップされるとのこと。なお、日本での発売開始時期は未定だが、是非日本にも導入を熱望したい1台だ。


新着情報