この記事をまとめると
■EVの充電口はクルマによってその位置がバラバラだ
■右側通行か左側通行か、前向き駐車か後ろ向き駐車かで便利な充電口の位置は異なる
■仕向け市場ごとに充電口に不都合が出ない車体前端の充電口が適切という考え方もある
現状の充電口の位置はメーカーの都合によってさまざま
電気自動車(EV)の充電口が、車体の前にあったほうがいいか、車体側面や後ろ側にあったほうがいいのか、議論はわかれるところである。
結論はまだ出ていない。
世界で最初にEVを市販したのは三菱自動車工業のi-MiEVだ。これはガソリン車のi(アイ)を基にして設計されているので、充電口は車体側面の後ろ寄りにある。一方、翌年発売となった日産自動車のリーフは、ボンネットフードの前に充電口があり、フルモデルチェンジによる現行の2代目も同じ位置だ。
輸入車では、BMWのi3が車体前端で、テスラは車体側面だ。その後も各社からEVやプラグインハイブリッド車(PHEV)が発売されているが、車体前部にあるものもあれば、車体側面でも、フロントフェンダー側にあったり、後ろのドアの後方であったりとさまざまで、リヤバンパー近くという例もある。
日本の駐車の仕方からすると、充電器や充電コンセントに対し、後ろ向きで駐車させるとすれば、車体後ろ側に充電口があるほうが充電ケーブルを長く引っ張らずに済み、便利に思える。ことに急速充電用ケーブルは太くて重いので、力の弱い人には労力だ。