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三菱アウトランダーPHEVの室内はどう進化した? 新旧を実測して「居住性」と「積載性」を徹底比較! (2/2ページ)

三菱アウトランダーPHEVの室内はどう進化した? 新旧を実測して「居住性」と「積載性」を徹底比較!

この記事をまとめると

■新型アウトランダーPHEVは全長15mm、全幅60mm、全高35mm拡大した

■前後席ともに上質感や車内のゆとりでは新型が旧型を圧倒

■収納力はほぼ同等ながらも新型では荷室の床下収納がなくなった

新型アウトランダーPHEVをパッケージ面で新旧比較

 いよいよ新型アウトランダーPHEVが発売された。さっそく、展示車のあるショールームを訪れ、すでに計測済みの先代モデルとの各部の寸法、室内&荷室空間、乗降性、パッケージを比較してみた(公道未試乗なので、動的性能は除く)。

 まずはボディサイズ。新型は全長4710×全幅1860×全高1745mm。ホイールベース2705mm。先代が同4695×1800×1710mm、2670mmだから、全長で15mm、全幅で60mm、全高で35mm大きくなっている。ホイールベースは35mmの拡大だ。ダイナミックシールドを取り入れた厚みと迫力を増したフロントフェイスの堂々感はもちろん、+60mmの車幅による存在感UPが印象的だ。先代は国産ミッドサイズSUVとしてやや大人しく幅狭なイメージだったのが、見事に解消されている。まさにミッドサイズのプレミアムSUVと呼ぶのにふさわしい佇まいではないか。

 室内寸法はどうか。PHEVに3列シートモデルを加えた新型は室内長2455×室内幅1505×室内高1240mm。対する先代は同1900×1495×1235mmだ。室内長に関しては、測定ポイントの違い(インパネデザインなども影響する)もあるだろうが、室内は長く、わずかに幅広く、高さは同等……、と考えていい。満を持しての新型がインパネデザイン、メーター、ナビ画面、ドライブモードセレクターなどの先進感、上級感で先代を圧倒するのはもちろんである。

 で、ここからが本題。新型の室内空間、荷室をショールームの展示車で測定しまくり、先代のPHEVモデルのデータと比較してみた。なお、頭上、ひざまわり空間の寸法は、身長172cmの筆者のドライビングポジション(シートハイト調整最下端位置)、着座を基準にしている。

 前席の頭上空間は新型が240mm、サンルーフ付きで170mm。先代が同210mm、140mmと、新型は頭上方向のゆとりを増している。が、「室内高が5mmしか高くなっていないのに、何故?」という疑問が湧いて当然だが、それにはちゃんとした理由がある。じつは、新型の前席は先代に対してかなり低めにセットされているのだ。言い方を変えれば、先代はかなりアップライトな(高めの)シート位置で、しかし新型はより低い、自然で乗用車感覚のドライビングポジションに改められているのである(それでもボンネット全体が視界に入るから偉い!!)。だから、くどいようだが、室内高が5mmしか高まっていないのに、座ると頭上方向に余裕が生まれるのだ。

 また、新設計のシートのかけ心地は新型が圧倒。サポート性まで劇的に良くなっているのだから嬉しい。独自の計測方法によるシートサイズは新型が座面長535×座面幅500×シートバック高660mm。先代は同520×500×630mmで、新型はシートバックがかなり高くなっていて、シートの2層ウレタン構造の採用とともに、背中のサポート性、かけ心地のリッチ感につながっているようだ。ちなみにシートハイト調整最下端位置のフロアからシート座面先端までの高さ=ヒール段差は新型が320mm、先代が340mm。シート位置の違いをそれが示している。

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