この記事をまとめると
■スバルはほとんどの車種で四駆しか設定がない
■四駆の名門であるランドローバーにもFFモデルは存在しており、JeepでもFFモデルがある
■世界的に見てもスバルの四駆率は極めて高いと言える
スバルの4WD比率は圧倒的
今どきは電子制御によってトラクションを確保し、またハンドリング性能を高めることができるため駆動方式についてこだわる必要はないという意見もあるが、ハンドリングにこだわるのであれば後輪駆動が優れていると主張することは間違いではないだろうし、悪路走破性を考えれば四輪駆動が有利なのも間違いないだろう。
そう考えると、クロスオーバーSUVムーブメントが盛り上がるにつれて、スバルのクルマが人気を高めているのは当然と思える。同社のコア・テクノロジーであるシンメトリカルAWDは、単なる四輪駆動ではない。物理的なバランスにも優れたパワートレインとなっているからだ。
もっとも、シンメトリカルAWDのメカニズムは前輪駆動用に生まれた水平対向エンジンと縦置きトランスミッションというパワートレインを利用したもので、もともと四輪駆動用に生まれたものではなかったりするのだが、だからこそ前輪駆動が持つパッケージングの優位性もあわせ持つのだろう。
そんなわけで、スバルのクルマはシンメトリカルAWDが主流で、軽自動車などのOEM供給車を除くと、なんと98%が四輪駆動なのだという(グローバル販売ベース)。
たしかに、国内向けのラインアップを見ても、二輪駆動なのはインプレッサの1.6リッターのグレードと、後輪駆動のスポーツカーBRZくらいしかない。スバル・ユーザーは積極的に四輪駆動を選んでいるというより、そもそも二輪駆動をほとんど売っていないのだから、販売の大半が四輪駆動になるというのは当たり前の話ともいえる。
では、そんなスバルを超える四駆比率のメーカーはあるのだろうか。