この記事をまとめると
◼︎アウトランダーPHEVが9年ぶりにフルモデルチェンジ
◼︎PHEVやS-AWCなどの性能が大幅に向上
◼︎エクステリアやインテリアもフラッグシップに相応しい仕上がりだ
新型アウトランダーPHEVは「より力強く、より遠く」
2012年末に発表され、翌年販売されたアウトランダーPHEVは三菱のフラッグシップSUVであると同時に、日本では2番目となるPHEVシステムを取り入れたクルマとして大きな話題となった。
また、SUVとPHEVの相性は抜群で、レジャー用途を始め、災害時などでも大活躍したこともあり、一層注目されたシステムでもある。当時はまだ珍しかった装備だが、今では世界中の自動車メーカーで採用が進んでいる。
そんなアウトランダーPHEVがついにフルモデルチェンジを敢行し、12月16日(木)から販売されることとなった。
今回のアウトランダーPHEVは以下の3つを特徴としている。
(1) 「より力強く」「より遠く」を実現した独自の新世代PHEVシステム
(2) あらゆる天候や路面状況で安全・安心で快適な走り
(3) 力強く存在感のあるエクステリアと上質で先進的なインテリア
新型アウトランダーのPHEVは、三菱の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、アライアンスで開発した新世代のプラットフォームや先進技術を活用したフラッグシップモデルとなっており、「威風堂堂」をコンセプトに、ボディやシャシー、パワートレインなどすべてを刷新。全方位で大幅に進化しているのがトピックだ。強い走りや使い勝手のいい高品質なSUVとPHEVのシステムを融合させた新しい電動車となっている。
グレード展開は、運転支援技術と予防安全技術を備えたベーシックな「M」(5人乗り)、20インチホイールやコネクティッド機能など充実装備の「G」(5人乗り/7人乗り)、上質な内外装とBOSEプレミアムサウンドシステムなどを標準装備した上級仕様の「P」(7人乗り)の3グレードとなる。
「より力強く」「より遠く」を実現した独自の新世代PHEVシステムは、電動車としての魅力をいっそう高めるためにPHEVコンポーネントを刷新し、EV航続距離を延長、EVらしい加速感の向上を目指して開発されており、フロント及びリヤモーター、駆動用バッテリーの出力を約40%高めることで、アクセルを強く踏み込むシーンでも極力エンジンを始動せずにEV走行の維持を可能としている。
高出力なツインモーター4WDならではの滑らかで力強く気持ちの良いモータードライブを実現し、駆動用バッテリーは、総電力量を20kWhと大容量化。EV走行換算距離(等価EVレンジ)を87km(WLTCモード)とすることで、エアコンなどを使用した場合でも十分な航続距離を確保、併せて充電頻度の低減にも貢献している。また、ガソリンタンク容量を増大させ、EV走行とハイブリッド走行を組み合わせた総合航続可能距離も大幅に拡大し、より日常使いやレジャーシーンで活躍する1台となってるのだ。
なお、フロントモーターのパワードライブユニットには昇圧機能を新採用し、フロントモーターへの供給電圧を高めることで強力な駆動力を発揮し、同時にジェネレーターの発電効率も高めることで電費の低減にも貢献。また、リヤモーターとコントロールユニットを一体化することで、サードシート設置に必要なフロアスペースを確保し、7人乗りシートレイアウトも実現可能となった。ユニットの搭載位置はキャビン外側としたことで、高周波ノイズをシャットアウトするなど、高い静粛性を実現している点にも注目だ。
また、ワンペダルで加減速が可能となる「イノベーティブペダル オペレーションモード」も搭載。踏み替えによる疲労軽減やアクセルとブレーキの踏み間違えのリスク低減にも効果があるほか、雪道などでの操作性も向上している。