古かろうが新しかろうがキャラにあってなければNAでいいのだ
2)スズキ・ワゴンRスマイル
そして、つい最近、発売されたばかりの、ムーヴキャンバスの格好のライバルとなりうる、スペーシアとワゴンRの中間的車高に両側スライドドアを備えた、マイルドハイブリッドモデルがメインのスズキのワゴンRスマイルもまた、ムーヴキャンバスに倣ったのか、ターボの設定がない。
が、こちらに関しては、試乗した経験上、ターボの設定もアリかな、と思えたのも本当だ。というのは、ムーヴキャンバスほどファニーなエクステリアデザインではなく、顔つきもハスラーに近い精悍なデザイン。メインカラーのコーラルオレンジメタリックやシフォンアイボリーメタリックのボディカラーは女性にもぴったりだが、ブルーイッシュブラックパールやインディゴブルーメタリックのようなダーク系のボディカラーを纏うと、一気に上級感が増すとともに(とくに2トーンカラー)、男性でも積極的に選びたくなるアピアランスの持ち主になるからだ。
さらに、ムーヴキャンバスにない先進運転支援システムのひとつ、全車速追従型のACCがセーフティパッケージのひとつとして選べるほか、当然、スペーシアよりも横風安定性に優れているはずで、高速走行にしっかりと対応しているからである。
個人的には、ワゴンRとスペーシアのターボモデルのロングツアラーとしての資質の高さを知っているがゆえに、ターボモデルの追加設定を望みたいところだ。ムーヴキャンバスとの差別化にもなるし……。
3)スズキ・アルト
そんなスズキの軽自動車のラインアップでは、スズキ軽の基本と言えるアルトも、やはり燃費最優先モデルということで、ターボの設定なし。
どうしてもアルトでターボ……というなら、いきなりハードなスポーティモデルとなるアルトワークスがあるから、正確にはアルトにターボがない、ということにはならないのだが。
4&5)スズキ・ラパン&ダイハツ・ミラトコット
また、これはターボがなくて当然かもと言える、女性にターゲットを絞ったスズキ・ラパンやダイハツ・ミラトコットもターボを用意しないファッショナブル軽である。
この2台に関しては、デザインと身近な価格という商品性の両立がポイントだから、ターボが設定されないのも納得ではないだろうか。