排気量アップで動力性能も大幅アップ
ドライブトレーンは、2リッターから2.4リッターへと排気量アップを果たしたが、「軽量コンパクトかつ低重心なエンジン」という特長はそのまま継承。動力性能の向上により、0-100km/h加速性能を従来型の7.4秒から6.3秒に短縮。合わせてレスポンスも向上しており、高回転までストレスなく吹け上がるフィーリングを実現したとのこと。
技術的な面では、燃料を燃焼室に直接噴射する「筒内直接噴射」と、吸気ポートに噴射する通常の「ポート噴射」の2種類を、運転状況に応じて最適に制御する専用ツインインジェクターを備えた「D-4S」を新採用し、吸気・排気効率を高める可変バルブタイミングを搭載した水平対向エンジンとの融合を図っている。
排気量アップによる動力性能の向上を果たした一方で、パッケージ、サイズは従来型をほぼそのまま継承。全高ならびにヒップポイントを低く抑えるとともに、シートポジションを車両の内側に設定することで、さらなる低重心化と回頭性の向上を実現。これにより加速時のスピード感やクルマが手足のように動く感覚をより強く感じられるように設計。
街乗りから限界走行まで、どんな速度域でも「走る楽しさ」を感じられる性能を目指し、ボディはその剛性を従来型比で横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上。高速コーナーにおける軽快なハンドリングなど、優れた操縦安定性能を確保。
それと同時に、高張力鋼板の拡大採用をはじめ、フロントフェンダーとエンジンフード、エンジンアンダーカバー、ルーフにはアルミ材を使用することで軽量化も徹底している。
モータースポーツ参戦車からフィードバックされたフロントエアアウトレットをはじめ、サイドシルスポイラー、ダックテールなどが採用されたのもトピックスだ。実車走行評価や風洞設備での検証を繰り返し、フロントの接地性やリヤの安定性をはじめ、優れた操縦応答性と安定性を確保に貢献。
安全支援機能に関しては、スバルの「アイサイト」を採用(ATのみ)しており、通常走行におけるサポートや衝突回避、プリクラッシュブレーキなどを搭載しているのが嬉しい。
価格は以下の通り。
GR86メーカー希望小売価格
RZ(6 Super ECT):351万2000円
RZ(6MT):334万9000円
SZ(6 Super ECT):319万9000円
SZ(6MT):303万6000円
RC(6MT):279万6000円
新車発売にあわせて、GR86の魅力を最大限に引き出すカスタマイズパーツ「GR PARTS」も用意された。スポーツ走行から日常走行まで、GR86を誰もが楽しめるよう幅広い商品をラインアップする。
そしてさらに、今回発表された新型GR86は、11月21日に富士スピードウェイが主催する「FUJI 86 STYLE with BRZ 2021」にて試乗体験することもできる。当日は、スバルBRZとの乗り比べやGR86の「走りの味」を体感できるコンテンツなどが多数用意されているという。GR86に興味がある方は、11月21日は是非とも富士スピードウェイを訪れていただきたい。