この記事をまとめると
■カーナビが大きな成長を遂げたことは日本車の特徴といえる
■ETCの普及のさせ方も日本とアメリカでは異なる
■この記事では日本車のガラパゴス化について解説する
熾烈なカーナビ開発競争が繰り広げられた
いまや、日本車はグローバルカーとなり、日本市場専用のガラパゴス化はかなりなくなったと思う。
もちろん、日本には世界に誇る「日本の匠の技」を集約した軽自動車があることを忘れてはいけない。また、法規制という観点では、ウインカーの色や位置など、日本と他の国や地域では違いがある。右ハンドル車という観点では、タイや英国なども該当するが、一部に日本仕様右ハンドル車の特徴がある場合もある。
こうしたなかで、日本車のガラパゴス化を探してみると、やはり目立つのがカーナビだろう。
周知のとおり、カーナビは90年代から2000年代にかけて、電機メーカー各社の熾烈な開発競争によって、性能が急激に向上し、モデルが多様化した。
アフターマーケットだけではなく、ディーラーオプションとして新車への装着率もぐんぐんと上がっていった。
だが、グローバルで見ると、北米市場や欧州ではカーナビの普及が大幅に遅れた。
理由はさまざまあり、たとえば、欧米では移動の際の経路を、地図ではなく文字で記載する文化が定着しており、電子地図を操作するという行為に馴染まないと考えた人たちが多かったことが挙げられる。