スポーツモデルがヤリスやN-BOX並に売れた時代があった! かつてバカ売れした「2ドアクーペ」3台と「衝撃」の数字 (2/2ページ)

スカイラインもクーペがバカ売れしていた!

2位:トヨタ カローラレビン(5代目)
1990年3月の登録台数:約1万台

 1990年当時は、コンパクトなクーペとしてカローラレビン&スプリンタートレノの姉妹車が高い人気を得ていた。

 今はコンパクトな後輪駆動車であることから、カローラレビンでは4代目のAE86型が人気だが、当時は前輪駆動に切り替わった5代目も好調に売れていた。カローラレビンだけで、1990年3月には約1万台が登録されている。

 コンパクトな直線基調のボディは四隅の位置も分かりやすく、運転しやすい。価格も割安だから、初心者ドライバーを含めて幅広いユーザーが購入していた。

3位:日産スカイライン2ドアクーペ
1990年3月の登録台数:約6200台

 スカイラインでもっとも登録台数が多かったのは、ケンメリの愛称で親しまれた4代目だ。発売の翌年に当たる1973年に、4代目スカイラインは15万7598台(1カ月当たり1万3133台)が登録されている。2021年のヤリスシリーズ(ヤリス+ヤリスクロス+GRヤリス)と同等の台数が販売されていた。

  

 この時に比べると、1990年のスカイラインの登録台数は8万863台まで減少して、人気の低迷に苦しんでいた。当時のスカイラインがボディサイズの拡大と縮小を繰り返すなど、頻繁にコンセプトを変えた理由は、売れ筋路線を必死で探っていたからだ。

 それでもR32型スカイライン2ドアクーペは、このカテゴリーのなかでは好調に売れて、1990年3月の登録台数は約6200台であった。多くのファンを生み出している。


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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