この記事をまとめると
■新車でMTをラインアップする車種はまだまだある
■MTが大不況なのにも関わらず総販売台数の70%以上がMTという脅威的な車種も
■小排気量車はMTの方が楽しめるのでオススメだ
MTの方が圧倒的に売れているのは楽しいクルマの証
今は新車として販売される乗用車の98〜99%がATを搭載する。売れ行きを伸ばしているハイブリッドにMT(マニュアルトランスミッション)は用意されず、ATが圧倒的な売れ筋になった。しかし、第1種普通運転免許の取得状況を見ると、AT限定免許の比率は約70%に留まる。残りの30%はMTを運転できる。MT取得の理由は、業務で商用車を運転するなどさまざまだが、MTのニーズが皆無になったわけではない。
それなのに搭載車が減ったから、MTの需要が一部のMT車に集中している。そのラインアップを見ると、コンパクトなスポーティカーが多い。
1)マツダ・ロードスター:70%以上
代表車種はロードスターだ。国内販売総数の70%以上を6速MTが占める。
コンパクトな後輪駆動のスポーツカーとあって、MTを駆使する峠道の走りは楽しい。エンジンパワーをフルに引きだす醍醐味も味わえる。ロードスターでは、車両のコンセプトと運転感覚がMTの価値に合っているから、MT比率も高まった。
2)スズキ・アルトワークス:70%以上
アルトワークスもMT比率が70%以上に達する。エンジン回転の上昇に伴って加速が活発になり、ターボの特性を相応に感じさせるが、MTを駆使して走るとじつに楽しい。
足まわりも硬めの設定だから、中高年齢層のユーザーが運転すると、若かった頃のスポーティカーを思い出して懐かしくなるだろう。MTが6速ではなく5速なのも、懐かしさを盛り上げる。