この記事をまとめると
■インパクトの大きさからスーパーカーやスポーツカーに採用される跳ね上げ式ドア
■ガルウイングと一緒くたにされる跳ね上げ式にはそれぞれ異なる呼び名がある
■ヒンジの位置によりガルウイング、シザードア、バタフライドアがある
跳ね上げ式ドアはガルウイング以外のものもある
クルマのドアというのは、横に開くのが普通というか常識だ。しかし上に開くドアというのもあって、常識外だけにインパクトがある。それゆえ、スーパーカーやスポーツカーなど、特徴的なクルマに採用されることが多い。ただし、気になるのは上に開くドアはすべてガルウイングと呼ぶ人が多いということ。それだけお馴染みなのはいいのだが、実際は上に開くドアとしてはガルウイング以外にもけっこういろいろと種類があるのだ。
まずは本当のガルウイングだが、そもそもガルとは「カモメ」のことで、ガルウイングとなると「カモメの翼」となる。カモメが滑空しているときに翼を広げているような形となるのがポイントで、それゆえ、横に水平に上がるタイプのことを指す。一番有名なのは石原裕次郎の愛車でもお馴染み、メルセデス・ベンツ300SLで、それをモチーフにしたSLS AMGも同様だ。
さらにマツダのAZ-1も真横に跳ね上がるので、ガルウイングである。ちなみに三菱のスタリオンにも特別仕様車でガルウイング仕様があった。