サイズにもさまざまな要素がある
サイズ
次にサイズ。ホイールで厄介なのはサイズの表記が細かいこと。しかも単位にインチとミリが混在しているのでややこしいが、ここで整理しておこう。
ホイールを選ぶ際には、次の5つのサイズが重要になる。
・ホイールの直径=リム径(インチ)
・リム幅(インチ)
・ボルト穴数
・P.C.D(ミリ) Pitch Circle Diameterの略。ボルト穴ピッチ円直径
・インセット(ミリ)
たとえばスイフトスポーツの純正ホイールのサイズは、「17×6.5J 5 114.3 +50」と書いてある。
意味は左から、「17」が直径17インチ、リム幅が6.5インチ、「5」が穴数で、「114.3」がP.C.Dで114.3ミリ、そしてインセットが50ミリ。
インセットは、ホイールの中心線とディスク内面まで距離で、この数字が「1」小さくなると、1ミリホイールの位置が外側に出る、いわゆるツライチに近づくと思えばいい。
これらのサイズは、純正ホイールならカタログを見ればわかるし、社外のホイールでもリムの裏側に表記されている。
ホイールを交換するときは、この純正のホイールサイズを調べ、それを基準にすることが重要。P.C.Dや穴数が合わなければ装着できないし、ブレーキとのクリアランスも大事なポイント。
すべてのサイズを純正ホイールと同じにすれば無難だが、タイヤと一緒に交換するなら、純正オプションのサイズでもOK。
そしていわゆるインチアップは、タイヤの外径はそのままに、リム径の大きい低偏平タイヤに変更するカスタムのこと。
たとえば、純正タイヤが205/60R15 だったら、 225/50R16にサイズアップするのがインチアップ。
またタイヤはフェンダーからはみ出すと保安基準に適合しなくなるので、ツライチも攻め過ぎるのはNG。
インチアップもインセットの変更もメリットもあればデメリットもあるので、サイズ選びは慎重に。
また、ホイールは重要保安部品でもあるので、国土交通省が定める「軽合金製ディスクホイールの技術基準」をクリアしたホイールを選ぶこと。これらの基準をパスしたホイールには「JWL (JWL-T)」の刻印や「VIA」のマークがついているので、それを確認。安価なコピー商品や粗悪品も出回っているので、信頼できるところから、信頼できる製品を購入しよう。