スーパーカーたちを彩るパーツもじつは普通車からの流用だった
3)ケーニグセグCCX
スウェーデンのスーパーカーメーカーであるケーニグセグの代表的なモデルのひとつであるCCX。ミッドシップに搭載されるエンジンはフォード製のものをベースとしているが、ケーニグセグ社による再設計により817馬力を発生し、それを後輪にのみ出力するというスーパーカーに恥じないスペックを誇るモデルである。
そんなケーニグセグCCXであるが、リヤバンパーに埋め込まれたバックランプ兼リフレクターには、なんと日本のRX-7(FD3S)のものが流用されている。
あまりに自然に収まっているため見落としてしまいそうになるが、言われてみれば確かにFDのそれなのだ。
4)ベクター M12
アメリカのカリフォルニア州に拠点を置くベクターモーターズが1995年から99年にかけて、わずか18台のみを生産したスーパーカーがベクター M12だった。
もともとこのモデルは90年代初頭にデビューする予定だったのだが、当時のランボルギーニの親会社であったインドネシアのSedtcoグループ傘下の会社から敵対的TOBを受け、結果的に当時のランボルギーニ ディアブロのパワートレインなどを流用した実質的な兄弟車として世に出ることになったのだ。
そんな紆余曲折を経たベクターM12のフロントコンビランプにはユーノスロードスターのものが使用されており、当時1700万円ほどと言われディアブロよりも安いと評されたが、流用元のロードスターからしてみれば10倍の価格ということになり、当時補修部品として注文したら一体いくらの請求書が来たのかが気になるところである。