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9月の新車販売が「異例」の低調っぷり! 努力をし尽くしても明るい材料が見えない「抜け出せぬ」暗闇 (1/2ページ)

9月の新車販売が「異例」の低調っぷり! 努力をし尽くしても明るい材料が見えない「抜け出せぬ」暗闇

この記事をまとめると

■2021年9月の車名別販売ランキングから考察を述べる

■2位のN-BOXにわずか891台の差をつけ、トップはヤリスシリーズとなった

■各メーカーの売り上げは厳しく、10月以降の悪化していくと考えられる

上半期末でのこの数字は異例

 自販連(日本自動車販売協会連合会)から登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)から軽自動車それぞれの、2021年9月単月の通称名(車名)別販売ランキングが発表された。新車販売全体を見ると、部品供給問題に翻弄され、深刻な納期遅延が新車販売において広範囲に発生し、前代未聞としても言いすぎではない低調な結果のなか、とにかく「できることはやった」というような血のにじむ思いが統計数字から伝わってくる。事業年度締め上半期末でのこの低調な数字はとにかく異例なものといえよう。

 そのような状況下で、自販連と全軽自協統計を参考に、含軽(軽自動車と登録車を合算した)での販売ランキングを作成した。トップは2位のN-BOXにわずか891台の差をつけてヤリスシリーズ(ヤリスクロス含む)となった。ヤリスクロスの納期はついに1年待ちとなった様子。ヤリスも情報では、ガソリンが約4カ月、HEV(ハイブリッド)が約半年待ちとなっているので、部品問題がなければもう少し納期が順調で、2万台オーバーぐらいの実績が残せたのではないかと考える。

 3位に入り、1万台オーバーを販売しているアクアは、トヨタ車のなかでは比較的納期が短く、3カ月も待てば納車されるようなので、しばらくは販売トップクラスに居続けることになるかもしれない。7位のアルファードはアクアより若干早めの納期となっており、10月上旬に契約していれば、年内にはなんとか間に合うのではないかとの話であった。ただし、トヨタ車でディスプレイオーディオを採用しているモデルは、ナビキットの生産が間に合わなく、車両だけ納車して後でナビキットを装着することになるケースが多くなっている。

 それほど深刻な納期遅延にはなっていないと販売現場で語るのは日産系ディーラー。人気の新型車ノート オーラでも3、4カ月程度で納車可能で、5ナンバーサイズのノートはノート オーラより早いとのこと。キックスは1カ月で納車できるとなっている。納期遅延がそれほど深刻ではないのだが、人気のノートシリーズは9位となっている。軽自動車のルークスが4位に入っているが、10位のセレナ以降は17位のデイズまで日産車はいない。全体では深刻な納期遅延となっているなか、納期がそれほど乱れていないといっても、それだけでは、新車がよく売れるというわけでもなさそうだ。

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