輸入車は美しいボディラインの宝庫!
3)メルセデス・ベンツGLEクーペ
3台目は、SUVなのにクーペを名乗る、横顔美人SUVの筆頭とも言えるメルセデス・ベンツGLEクーペ。通常のGLEより全高が15mm低いだけなのですが、ウインドウフレームがギリギリまで薄くなっていて、まるで女性のボディラインを彷彿とさせるような、官能的なルーフラインを実現しています。
また、リヤフェンダーからテールランプ、テールゲートまでがひとつの曲面で描かれているかのように、豊かな丸みを感じさせるのも魅力的。そうした美しい上半身と、SUVらしく逞しさを感じさせる下半身との融合が、さらにGLEクーペの横顔美人に拍車をかけているとも言えそうです。
4)マセラティ・クアトロポルテ
4台目は、世界一美しいセダンと言ってもいいかもしれない、マセラティ・クアトロポルテ。マセラティといえば、そもそもイタリアを代表するレーシングカーメーカーだったわけですが、クアトロポルテは、1963年に初めての4ドアモデルとして登場したのがスタート。
クアトロポルテはイタリア語で「4ドア」を意味します。現在は2013年に登場した6代目モデルとなっていますが、その美しいデザインは2004年に登場した5代目のデザインを正常進化させたものと言われています。じつはその5代目をデザインしたのは、当時イタリアのピニンファリーナに在籍していた日本人デザイナー、奥山清行さんだったことで有名。その年のイギリスのデザインアワード自動車部門で「ベストカー」を受賞して話題となりました。
奥山氏はフェラーリも手がけたデザイナーで、流れるようなルーフラインを持つ4ドアサルーンとして、数々の有識者やセレブリティを魅了したのでした。
5)フェラーリ・ローマ
さて5台目は、やはり外せないフェラーリ・ローマ。ローマを舞台にした1960年の映画『ドルチェ・ヴィータ』にちなみ、あの時代に漂った甘く優雅な雰囲気を再現する「新・甘い生活」がコンセプトとなっているデザインです。
そんなローマのサイドビューは、美の極みとも言えるスタイリング。低いノーズからタイヤの頂点に当たる部分が激しく盛り上がり、そこからわずかに下へ流れ落ちて再び高く隆起するようなルーフライン。やや後方に置かれたコクピットからリヤへ向かい、スパッと切り落とされた「コーダトロンカ」で収束する見頃なライン。
格納式のリヤスポイラーを採用していることも、横顔美人に磨きをかけているのではないでしょうか。眺めているだけでも、うっとりとして幸せな気持ちになれるフェラーリ・ローマ。街中で見かけたらラッキーですね。
というわけで、美しさの条件のひとつでもある横顔が印象的なクルマたちをピックアップしてみました。自分が運転している時も、ふとショーウインドウに映ったサイドシルエットや、駐車場に停めた愛車に戻る時にわざわざ横から眺めてみるなど、横顔美人のクルマに乗ると心躍る瞬間がたくさん。皆さんも自分好みの横顔美人を見つけてみてくださいね。