同じクルマでも年式によって検査項目が変わる
またモデル途中で識別記号が変わっているモデルも存在し、2代目ロードスターでは2002年7月のマイナーチェンジで識別記号が「GF」から「GH」に変更されている。これはマイナーチェンジ前のものが「平成10年アイドリング規制に適合させたもの」であるのに対し、マイナーチェンジ後のものは「平成12年規制に適合させたもの」となっており、ロードスターに置いては排気系のレイアウトに変更がなされているため、パーツの互換性がなくなるといったことが発生してしまうこともある。
そして平成17年規制以降の車種に置いては、より複雑化したために識別記号が3桁となり、1桁目がどの排出ガス規制に適合しているのか、また低排出ガス認定のレベルはどのくらいかを荒らしており、2桁目が燃料の種類とハイブリッドの有無を、3桁目は乗用車なのか貨物なのか、といった用途や重量条件などを表すようになっている。
そのため、4BA-ZC6となる先代スバルBRZを例に挙げると、「4」は平成30年規制に適合し、25%の低排出ガス認定を受けていることを指し、「B」はガソリン、もしくはLPGを燃料とする非ハイブリッド車であることを指し、「A」は乗用車かつ、平成17年規制のディーゼル車ではないことを指しているというワケだ。
ちなみに排出ガス規制の適用を受けない自動車、つまり電気自動車や燃料電池自動車用の識別記号も用意されており、その組み合わせは多岐にわたる。さすがにここですべてを紹介するのは難しいので、気になる人は調べてみてはいかがだろうか。