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生き残れるなら「電動化」もアリ! いま旧車の「コンバートEV」がジワリ広がり中 (2/2ページ)

生き残れるなら「電動化」もアリ! いま旧車の「コンバートEV」がジワリ広がり中

この記事をまとめると

■アメリカは早くからコンバートEVに取り組んでおり部品メーカーもある

■日本にも永年の実績を持つコンバートEV業者がある

■走れる旧車を求める人にはコンバートEVはひとつの選択肢だ

テスラの成功の裏にはコンバートEVに取り組んでいた土台がある

 EVコンバートとは、エンジン車からエンジンや燃料タンクを外し、代わりにモーターとバッテリーを搭載して電気自動車(EV)化することだ。こうしてEV化されたクルマを、コンバートEVという。

 すでに1990年代初頭から、米国では電動化のための部品業者が存在し、EVコンバートがはじまっていた。米国では16歳から運転免許を取得できるため、高校の課外授業のひとつとしてEVコンバートに取り組み、製作したコンバートEVを持ち寄って、学校対抗の性能比較や評価が行われてきた。そのひとつが、アリゾナ州フェニックスで開催されたEVレースだ。そこには、近隣の中学生が教師に引率され見学に訪れてもいた。

 クルマが移動の主体となる米国では、1990年にカリフォルニア州がZEV(ゼロ・エミッション・ヴィークル=排出ガスゼロ車)法を施行しようとしたことをきっかけに、次世代の若者たちがEVに親しめるよう、中学・高校でこうした取り組みがはじまったのである。

 そうした情勢から、数々のEVベンチャー企業も誕生し、またEV関連部品の事業も興るのである。テスラモーターズの創業は2003年だが、それ以前に上記のような社会的基盤が米国では醸成されていた。したがって、今日のテスラの成功は、きちんとした土台の上に立っているのである。

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