この記事をまとめると
■カタログ上では不要に思えても使ってみると便利な装備が結構用意されている
■高額装備でも、万が一のことを考えたらむしろ安い場合も
■本当に不要になってしまう装備もあるので、よく吟味してつけることが望ましい
新車購入前の薬味的アイテムは実際満足度が高いのか?
クルマを購入する時は、勢いでアレもコレもいろんなオプション装備が欲しくなっちゃう人も多いと思います。でも、そんな時に奥様から「それ、ホントにいるの?」とキツいひと言が飛んできて、ふと我にかえったり。今回は、そんな、つけたら便利そうだけど実際どうなの? つけた人は満足してるのか、やっぱり要らなかったと後悔してるのか? そんなことが気になる、購入時に迷いがちなオプション装備をピックアップしていこうと思います。
1)ドアバイザー
まず1つ目は、窓の上に小さなヒサシのようについている、ドアバイザー(サイドバイザー)。雨の日に窓を少し開けていても雨粒が入りにくく、昔は愛煙家の皆さんの必需品のような存在でしたが、車内で喫煙する人が減るのと同時に装着する人も減ってきていました。でも最近はコロナ禍で車内の換気をすることの重要性が認知され、再び注目されている装備です。
ただ、せっかくのクルマのデザインを損なうから付けたくないという人や、付けると空気抵抗が変わり、燃費が悪化したり風切り音がうるさくなる、なんてこともまことしやかに囁かれており、つけるのを嫌う人も中にはいます。お値段的には、多くの車種でフロアマット等とのセットオプションとなっていることが多く、たとえばトヨタ・アクアではフロアマット(デラックス)、サイドバイザー(RVワイド)、盗難防止機能付ナンバーフレームセット(デラックス)のセットで4万5760円。決して安いものではないですよね。
装着した人の声としては、やはり雨や雪の日に換気がしやすいことが1番のメリット。タバコを吸う人だけでなく、車内で飲食をしたあとに早く匂いを取りたい時や、赤ちゃんのオムツ替えをする時に換気をしたいという子育て世代にも重宝されており、意外なところとしては、夏場など駐車場に停めておく時にほんの少し窓を開けておきたい、という人もドアバイザーがあると目立たずに開けておけるという意見があります。
デメリットとしては見た目上の好き嫌い、空気抵抗や風切り音が気になるところですが、最近は空気抵抗への影響を最小限に抑える形状のドアバイザーが開発されていたり、風切り音のテストをドアバイザー装着状態で行っているメーカーも増えているので、一概にはデメリットと言えないようになってきています。なので、こまめに換気をしたいと考えるなら、装着した方が便利な装備です。
2)サンルーフ
2つ目の迷いがちな装備は、サンルーフ。前席の上だけがガラスになっているものから、後席の上までガラスになる大きなものまで、さまざまなタイプが出ています。サンルーフがあると、圧迫感が出てしまいがちな室内がパッと明るくなり、開放的になるので気持ちがいいですよね。こちらも換気をしたいという理由でつける人や、子どもや奥さんが喜ぶから、という理由で付ける人も多いようです。
ただ、注意したいのはガラスが実際に開閉するタイプかどうか。遮光のためのバイザーがついているかどうか。そしてそのバイザーが、完全に光を遮断するタイプのものか、薄く光が通るタイプのものか。この3点です。もし換気が目的なら、ガラスが開閉しないタイプを付けても意味がないですよね。開放感や景色を楽しむためなら開閉しないタイプでもいいですが、ここ数年の猛暑で遮光できるのとできないのとでは、車内温度が変わり、エアコンの効きにも影響してきます。
ガラスにはUVカット機能がありますが、100%ではありませんので、奥様が日焼けを嫌がる可能性もあります。単純に「喜びそう」と決め付けず、そのあたりをよく奥様に確認してから装着するかどうかを決めるべきでしょう。