数万円出してでも必ずつけたい装備とよく考えるべき装備とは?
3)ドライブレコーダー
3つ目は、ドライブレコーダーです。これはそもそも、万が一の際の助けとなる装備なので、オプションで付けたからといって頻繁に使うものではなく、もしかすると次に愛車を買い換えるまで一度も使わないかもしれない装備です。なので、「そんなものにお金を払いたくない」という考えの人は、装着すべきではありません。でも、その万が一を経験してしまった人からすると、ほとんどの人が「付けておいてよかった」と言います。使わないかもしれないけど、もしものために備えておきたいという気持ちが少しでもあるなら、装着すべき。
でも迷うのは、純正オプションのドライブレコーダーは価格が高いのでは? というところですよね。確かに、トヨタ・アクアのオプションで、車上荒らしなどにも対応する周辺録画機能がついた、スマートフォン連携のカメラ別体型ドライブレコーダーが6万3250円。よく、テレビショッピングなどで1万円程度で販売されているのを知っている人からすると、「そんなに高いの?」と驚くかもしれませんね。
確かに、通販のドライブレコーダーは自分で簡単に設置できるようになっているので、価格は安いのですが、電源ソケットにコードを差し込み、そこからフロントガラスに貼り付けるカメラと、リアガラスに貼り付けるカメラに長いコードが剥き出しになってしまいます。つまり、見た目がいかにも「後から付けました」という感じになってしまうのです。購入時につけるオプションだとそこがさすが、電源ソケットが塞がれることも、コードが剥き出しになって見えることもなく、あたかも最初からインテリアの一部として存在しているかのように仕上がってきます。
また、純正オプションはメーカーの厳しいテストや規約をクリアしているものなので、性能や耐久性も確かなもの。せっかくドライブレコーダーをつけていたのに、肝心な時に「録画できてなかった!」なんてことがあったら目も当てられないですよね。約5万円の差は、そうした“安心料”とも言えるかもしれません。そこは、どの程度の気持ちで付けるかによっても変わってきますから、高額でもオプションで確実に付けるか、使うかどうかもわからないから最低限の支払いで済ませるか。それによって決めればいいのではと思います。
4)デジタルミラー
4つ目は、最近はコンパクトカーにも用意されることが多くなった、デジタルミラーです。ルームミラーが車体の後方に取り付けられたカメラの映像になるので、後席に背の高い人が座っても、荷室が荷物で満杯でも、視界が遮られることなく後方の様子がしっかり見えるのがメリット。
ただ、サイドミラーが従来の鏡で、ルームミラーだけがデジタルだと、見え方の縮尺が変わってしまって違和感を覚えたり、老眼が始まっている人はパッと視線をずらした時に焦点があいにくいなどの弊害があると言います。映像なので、常にチラチラと画面が動いているのが気になるという人もいます。また、デジタルミラーの性能もさまざまで、雨の日や夜間の視認性がアップするものもあれば、それほど変わらないものや、逆に大雨などで映像が滲んでしまうものも。
ほとんどのデジタルミラーは、従来のミラーと切り替えて使えるので、もしイヤなら切り替えて使えばいいのですが、それならそもそも付けなくてよかったじゃん、となるわけです。これはもし迷っているなら、無理して付けなくてもいいのかなと思いますが、メーカーによっては他の安全装備などとセットオプションに含まれていることも多くなっています。
5)光るスカッフプレート
5つ目は、ドアを開けた時にメーカー名や車名のロゴが見えたり、夜間に光ったりするスカッフプレート。純正じゃなくてもいろんなタイプのアクセサリーが販売されていますので、購入時につけなくても後から付けられますが、そもそもこれ、必要なのでしょうか?
女性からすると、ドアを開けるたびにメーカー名や車名を見てニンマリするなんて、「そんなに好きなの? 自慢したいの?」とやや引いてしまう気持ちもあるのが正直なところです。ところが、同じ車種でスカッフプレートを付けたクルマと、付けなかったクルマの5年後を見比べたところ、ドアステップ部分の汚れやすり傷の多さがまったく違ってビックリ。スカッフプレートはステンレスやPVCゴムなど硬くてツルツルとした素材が使われていることが多いので、樹脂むき出しのドアステップのままにしておくよりも、スカッフプレートを装着しておいた方が、乗り降りの際の傷がつきにくいのです。
また、地下駐車場や夜間の乗り降りの際に、光るタイプのスカッフプレートがついていると、ドアステップの視認性がよくなるのも事実。SUVやミニバンなど、地上高が高めのクルマの場合はとくに、乗り降りの際の助けになるはずです。スカッフプレートは、見た目がゴージャスになるというだけでなく、メリットの方がダンゼン多いオプション装備。迷っているなら付けることをオススメします。
というわけで、付けたほうがいいかな、無駄かな、と購入時に迷いがちな装備たち。実際に付けた人たちの声を参考に、満足度や本当のところを検証してみました。とはいえ最後に決めるのはあなたです。それぞれのメリット、デメリットを考えながら、じっくり検討してみてくださいね。