現金を約700万円用意しておかなければならないのが難点
まずサンプルとして、ランドクルーザープラド TX 5人乗りをセレクト。ある地域のトヨタ系正規ディーラーのウェブサイト内にある、ローン計算シミュレーションで試算すると、5年後の残価率は48%となっていた。一般的に安全マージンを読んで残価率は低めに設定されるので、残価率50%以上も夢ではない状況。
つまり、注文しておいたランドクルーザー300の納車が近くなったころに、上手にプラドを売却すれば、元が取れる(新車価格100%分)というのは難しいかもしれないが、“つなぎ”として乗っている分には、単純計算で5年乗って新車時価格の5割で売却できたとしたら、プラドをつなぎで乗るというのは、選択肢としてはありかもしれない。
セールスマンに聞くと、「ハイラックスもいいかもしれない」とのことだが、ハイラックスはプラドよりは納期が現時点では乱れているようである。
プラドを仮に新車価格の6割相当となる約220万円で売却できたとする。これを頭金としてランドクルーザー300のGXを60回払いの残価設定ローン(ボーナス払いなしの均等払い)で購入したとすると、月々の支払い額はなんと1万2700円となった。GXはエントリーグレードなので、これならもう少しグレードアップしても、ランドクルーザー300のオーナーになることができそうで、まったくの夢物語でもないといえる。
このトヨタディーラーのウェブサイト上の残価設定ローンシミュレーションでは、当該グレードの5年後のランドクルーザー300については、残価率が56%となっている。カローラクラスでは35%ほどとなるので、やはりリセールバリューは格段に良い。
ただし、大きな問題がひとつ。プラドを現金で買う必要があり、さらに同時にランドクルーザー300も契約しておかないと5年後にうまく乗り換えることはできない。そうなると、プラドの支払い総額にランドクルーザー300の頭金220万円も用意するとなると、合わせて700万円近くは現金を用意しておかなければならない。
筆者にとってはここが“妄想成就”のための最大の壁であり、妄想で終わる確率をかなり高めている(納車が5年後なので、どのタイミングで正式な契約となるのか、そして頭金が必要となるのかわからないので念のため。フルローンにして、プラドの売却額220万円を残して、ランドクルーザー300のローン精算時に使うというのもあり。いずれにしろ多額の現金が必要)。
ただ、富裕層でランドクルーザー300が納車になるまでの間、ランドクルーザー プラドをつなぎで乗るというプランは現実的なものなのかもしれない(ちなみにランドクルーザープラドの工場出荷時期目処は4カ月となっているので、この4カ月の間のつなぎも必要になるかも?)。
※ローンシミュレーションには、税金や保険料など諸費用は含まれていない