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古くなったエンジンオイルは真っ黒に汚れる! そもそも「黒いモノ」の正体とは? (1/2ページ)

古くなったエンジンオイルは真っ黒に汚れる! そもそも「黒いモノ」の正体とは?

この記事をまとめると

■エンジンオイルが次第に黒くなるのはなぜか

■原因のひとつにエンジンから出るカーボンやデポジットなどがある

■またエンジンオイル自体の劣化も挙げられる

「いいオイルは汚れやすい」と言われることも

 メンテナンスの要がオイル交換。現在は1年もしくは1万km毎というように、時間と距離で管理するのが一般的だ。その昔は汚れてきたら、という曖昧な判断をしていたこともあるが、いずれにしてもオイルは次第に黒くなってくるものだ。使っているから黒くなる、と漠然として思っているが、あの黒いものの正体はなんだろうか?

 まずはエンジン自体から出る、いわゆるススなど。カーボンやデポジットなどと呼ばれるものだ。オイルが入っている場所と爆発が起こっているシリンダーとはピストンリングで隔てられているが、どうしてもオイル側に突き抜けてきてしまう。最近のクルマだとススはあまり出ないし、新車時では少なくて、ヘタってくると、次第にその量は増える。あまりにエンジンがヘタるとオイルがシリンダーに入って燃え、そこでまた汚れが発生したりする。ススが発生しやすい直噴やディーゼルはオイルが黒くなりやすいのはこのためだ。そのほか、未燃焼ガスであるいわゆるブローバイやエアクリーナーを抜けてきた汚れもオイルを汚す原因にもなる。

 そして次が、オイル自体の劣化。オイルは厳しい条件下で、潤滑をしたりしているが、高熱にさらされるため、炭化や酸化が進んでいく。さらに部品同士にすり潰されるような形になるので、添加剤成分も劣化。それらがオイルを汚していく。最近は必須の添加剤であるモリブデンは入れすぎるとスラッジ化しやすい特性をもっている。そのほか、部品自体の削れたものも混じるが、金属の場合、鉄粉となって黒くはならずに、キラキラとしたものとなる。

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