この記事をまとめると
■ホンダ・シビックやトヨタ・ランドクルーザーはZ世代をターゲットとしている
■しかし高額となった価格帯はZ世代にふさわしいとは思えない
■メーカーのマーケティングやグローバル展開などによる事情がある
在りし日の“庶民はシビック”の面影はない
ホンダが導入した11代目のシビック。山梨県内で実車に乗ったが、見た目はかなり立派な上級車。在りし日の、庶民はシビックの面影はない。
ホンダは8代目シビックから、グローバルでのミドルカーと位置付けており、現代版シビックとしては11代目の進化も理解できる。
とはいえ、シビックの主戦場は中国とアメリカであり、共に年間20数万台を売上げている。日本は先代の10代目の実績では年間8000台にとどまっている。
その上で、価格についても、アメリカではエントリーモデルとしてセダンが日本円換算で200万円台前半からと、ハッチバック専用の日本モデルよりざっと100万円も安い。
つまり、シビックというモデルの基本的な商品コンセプトとしては、若者(Z世代)にも手が届きやすいミドルカーという設定なのだが、日本においては、若者(Z世代)のなかでも比較的お金に余裕がある層に限定するという結果となっているのが実状だ。
さらに、2022年登場のe:HEV、そしてType Rはさらに高額になることから、一般的な若者(Z世代)との距離感が広がることは否めない。
あくまでグローバルでの商品展開を見据えた上での、日本市場のシビックの立ち位置という解釈なのだ。