多様化するニーズに対応するふたつの新グレードを設定
3.5リッターV6ツインターボガソリンエンジンは、最高出力305kW(415馬力)、最大トルク650N・mを発生。マルチホール直噴インジェクター付D-4STの採用とロングストローク化、バルブ挟角の最適配置による高速燃焼と高効率ツインターボが力強い低速トルクと優れた過給レスポンスを生み出し、レクサスらしいドライバーの意図に沿った走りを実現する。
オートマティックトランスミッションは、発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現。また、10速化により、ギヤステップのクロス化、全体のギヤレシオのワイドレンジ化を実現し、リズミカルで心地の良い走りのリズムと高速燃費、発進加速、オフロード性能の向上を同時に果たしている。
そのほかにも、車体の過度な傾斜などによりオイルレベルが著しく下がった場合にも油面低下を検出し、警告灯点灯によりドライバーに知らせるオイルレベルセンサーを採用。登降坂および左右の車体傾斜45度までのオイル供給性能を確保している。また、渡河や多塵環境下でのSUV特有の使用シーンを想定し、防水・防塵性能が高いベアリングやオイルシールを採用しているのもトピックスだ。
また、さまざまなニーズに応えるべく、標準仕様に加えて“EXECUTIVE”と“OFFROAD”というグレードを新規設定。
4人乗りとなる“EXECUTIVE”は、オンロードはもちろんのこと、ラフロードでも快適に過ごせる機能を備え、移動時間に安らぎを提供。
“OFFROAD”は、マットグレー塗装のホイールや、ブラック塗装のホイールアーチモール、ダークグレーメタリック塗装を施したフロントグリルなどの専用エクステリアによる力強い走破性を感じさせるデザインに加え、フロント・センター・リヤにそれぞれデフロックを備え、レクサスの新たなオフロードイメージを提案するモデルとなっている。
新型LXでは「Dignified Sophistication」をデザインキーワードとし、本格オフローダーとしての走破性を考慮しつつ、圧倒的な存在感を狙った上質で洗練されたプロポーションを実現。7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームの無いシームレスな構成となった新しいスピンドルグリルや、レクサス最大となる22インチホイールが、圧倒的な存在感を放つ。
インテリアでは、乗員にとって安心感やくつろぎ感のある室内空間となっている。これまで培ってきた機能性と、クルマとドライバーが直感的につながって運転操作に集中できるコックピット思想「Tazuna Concept」を融合させることで、視認性と操作性の良さを実現。
もちろん先進安全技術であるLexus Safety System +を採用するとともに、レクサス初の指紋認証を全車に標準装備することで盗難対策も最新となっている。
このように全方位で進化を果たしたレクサスLX。日本での発売は2022年初頭を予定している。