わざわざ表記する謎! 「ワンオーナー」が中古市場で有り難がられるワケ (2/2ページ)

旧車にはツーオーナー表記のものも!

 そのなかで、ネオヒストリックも含めた、旧車ではワンオーナーは珍重される。旧車の場合、何人もオーナーがいるのは当たり前だが、その間に改造が何度もされたり、よく言うクセが付いてしまったりすることもある。そうなると素性すらよくわからなくなってしまう。ワンオーナーであれば、それほどのダメージは受けていないし、ひとりのオーナーが何十年もの間、新車から現在に至るまで、乗り続けてきたというのは、手入れが行き届き、愛着があったからこそ。この点はワンオーナーの大きなメリットだろう。それゆえ、旧車界ではツーオーナーという表記もある。

 ただ、気をつけたいのは、ワンオーナーだからといって、ずっと乗り続けられ、使い続けられてきたとは限らないということ。放置車両でも名義が変わらなければ、ワンオーナーなので、この点は気をつけたい。しっかりとしたものを買えれば、自分でツーオーナー目となるわけで貴重ではある。ワンオーナー車は作ろうと思って作れるものではないだけに、見つけたら一考の価値ありだろう。ただし、参考程度にして、むやみに価値を見出してはダメということは覚えておいてほしい。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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