「オールシーズン」と言えど過信は禁物!
オールシーズンタイヤ
オールシーズンタイヤは、最近増えてきている春夏秋冬、一年を通して使用できる全天候型のタイヤのこと。ワーキングレンジ(使用に適した温度)は、-10°C から+30°Cまでとからりワイドで、ドライ、ウエット、さらにはスノーでも走れる万能性がウリ。
オールシーズンタイヤのなかでも、サイドウォール部分に「スノーフレークマーク」が付いているものは、高速道路で「冬用タイヤ規制」が実施されていても走行が可能だ。
そういう意味ではまさに夢のタイヤだが、複能のゼネラリストは、単能のスペシャリストに及ばないのが世の常。
春・夏・秋の3シーズンの性能で比べれば、夏タイヤがベストであって、厳冬期のアイスバーンでは、スタッドレスタイヤが一番優れている。
JAFの行なった時速40kmからの制動距離の比較テストでは、
圧雪路
スタッドレスタイヤ=17.3m、オールシーズンタイヤ=22.7m、夏タイヤ=29.9m
氷盤路
スタッドレスタイヤ=78.5m、オールシーズンタイヤ=101.1m、夏タイヤ=105.4m
となっているので、積雪の深いところやアイスバーンでは、オールシーズンタイヤの性能を過信しないことが肝要だ。
今年の冬も安全にドライブするために、自分の住んでいる地域、活動範囲、車種、ドライビングスキルをよく考えて、自分に最適なタイヤを選べるよう、今のうちにタイヤ専門店でいろいろ情報を集めておくことをおすすめしたい。