国産車にも魅力的なオーバーフェンダー装着の戦闘機が多数存在
4)日産スカイラインGT-R(KPGC10)
日本車でオーバーフェンダーのイメージが強いクルマといえば、日産スカイラインGT-Rではないだろうか。初代スカイラインGT-RのベースとなったのはC10系スカイラインで、そのリヤフェンダーには「サーフィンライン」と呼ばれる個性的なキャラクターラインがあった。
レーシングシーンを考慮して、アイデンティティともいえるキャラクターラインをカットしたのがGT-Rだった。さらに進化した2ドアバージョン(KPGC10)では、そのリヤフェンダーにオーバーフェンダーが与えられスパルタンなムードを強めた。
5)トヨタ・カローラレビン(TE27)
トヨタのファミリーカー「カローラ」のホットモデルといえば「レビン」だ。その初代モデルが誕生したのが1972年、この当時からTE27の型式で親しまれたのは現在の86についながるルーツといったところだろうか。
エンジンは1.6リッターDOHCの2T-Gが搭載され、タイヤは当時としては太めの175幅。そして前後に装着されたオーバーフェンダーが、レビンを特別なモデルたらしめ、その後の発展につながったともいえる。なお、兄弟モデルとなるスプリンター・トレノも当時から用意されていた。
6)日産スカイラインGT-R(BNR32)
第二世代GT-Rのスタートを飾ったのが1989年に生まれたスカイラインGT-R(BNR32)だ。グループAレギュレーションに最適化された排気量を持つRB26DETTとアテーサE-TS(トルクスプリット4WD)を組み合わせたパワートレインは、まさに最強といえるもの。
標準のスカイラインは5ナンバーボディであったが、GT-Rは225幅のタイヤを収めるためにブリスターフェンダーが与えられ、全幅1755mmの3ナンバーボディとなった。
7)スバル・インプレッサ22B STiバージョン
1990年代後半、WRCにおいて圧倒的なパフォーマンスを示したのがスバル・インプレッサだった。その3連覇を記念して1998年に400台限定で作られたのが、インプレッサ22B STiバージョンである。
WRCマシンのシルエットを再現したブリスターフェンダーにより全幅は1770mmまで広げられ、235/40R17サイズのタイヤが収められた。ゴールド塗装のBBS製鍛造アルミホイールはインプレッサ・オーナーの憧れとなった。サスペンションはWRカー同様に専用チューンのビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリングを採用するなどシャシーも鍛えていたが、なにより2212ccまで排気量アップされた専用エンジンを搭載したことが、このマシンを特別な存在として高めている。
8)三菱パジェロエボリューション
パリダカ・ラリーで勝つために生み出されたホモロゲーション仕様が、この三菱パジェロエボリューションだ。ショートボディをベースに専用チューニングを施した3.5リッターV6エンジンを搭載。
冷却のためにアルミ製エンジンフードには大きなインテークも設けられた。オーバーフェンダーは空力性能も意識したデザインで、全幅は1875mmに達する。当時としては驚くほどのワイドボディ化だった。
9)スズキ・スイフトスポーツ(HT81)
スズキが2000年にニューモデルとして生み出した「スイフト」は、それまでのカルタスが担っていたポジションを受け継ぐ1.3リッターのコンパクトカー。そのスポーティバージョンとして2004年に誕生したスイフト スポーツは専用に3ドアボディとなり、オーバーフェンダーにより全幅は1650mmへと広げられた。
その後付け感はチューニングカーの風情を持つ。エンジンは高圧縮比仕様の1.5リッターエンジンで、トランスミッションは5速MTだけというスパルタンな設定だった。