カタログの鵜呑みはNG! 実際に体感しないとわからないこと多し
5)後席のリクライニング機能
5つ目は、後席のリクライニング機能。これは家族でロングドライブをよくするような人は、とくにチェックして欲しいところです。まずはリクライニングができるかどうか。そこそこ高額なクルマでも、リクライニングしない車種はたくさんあります。
不思議なもので、起きて乗っている時にはそれほど背もたれの角度は気にならないのですが、後席で仮眠をとろうとしてはじめて、リクライニングできないことに気づき、首が痛くなったり腰がつらくなったりする場合が多くなっています。リクライニング機能があるとカタログに書いてあったとしても、その角度がほとんど変わらないような“なんちゃってリクライニング”もありますので、実車を見てチェックすることをオススメします。
6)ヘッドレスト
6つ目は、ヘッドレストです。多くの車種はヘッドレストが別体になっていて、高さを調整できるようになっています。伸ばしたヘッドレストの軸に、フックなどを引っ掛けて小物入れやティッシュカバー、簡易テーブルなどを付けて車内を便利に使いたい人も多いですよね。でもちょっとスポーティなタイプのクルマには、ヘッドレスト一体型のシートが付いていることもあります。
見た目がカッコよく、頭のてっぺんまでをすっぽりと覆ってくれるので安心感も高いですが、長身の人は頭が飛び出してしまうと万が一の際にヘッドレストが頭を守ってくれる効果が期待できないので、事前に座って確認するのはマスト。小物入れなどのアクセサリーを使いたいと考えている人も、ヘッドレストの形状はしっかりチェックしておきましょう。
7)給油口&充電口の位置
7つ目は、給油口の位置です。電気自動車では充電口の位置もしっかり確認したいポイント。セルフのガソリンスタンドをよく利用する人は、運転席側に給油口が付いていたほうが、わざわざグルリと反対型までまわる手間が省けて便利ですよね。
充電口の場合は、自宅の充電器が設置されている場所から、ケーブルがしっかりと届く位置に駐車できるかどうか。フロントにあるEV、リヤ左右にあるEV、フロントフェンダーの左右にあるEVなどさまざまなので、ちゃんと事前に使い方のシミュレーションをしておくことをオススメします。
8)グリルデザイン
8つ目は、自分で洗車をするという人にはぜひ見ておいてほしい、フロントグリルのデザインです。最近は増えているのが、細かすぎるモチーフのフロントグリル。見た目には華やかで素敵なのですが、葉っぱや虫などゴミが入り込みやすかったり、汚れると小さなパーツひとつひとつをスポンジで擦らないといけなかったりと、洗車泣かせのデザインが多々あります。
コイン洗車に任せるから気にしない、という人もいますが、細かなパーツにこびりついた汚れはなかなかコイン洗車だけでは落ちにくいこともあるので、いつもピカピカにしておかないと気が済まないという人は、フロントグリルのデザインをはじめ、洗車しやすいかどうかという視点でボディ全体を見ておくことも大事です。
ということで、ちょっと細かいところばかりになりましたが、いざ毎日乗ってみるとその細かいところが不便なだけで、だんだんクルマがイヤになってくることだってあるものです。事前にそれがわかっていて、納得して買ったならまだしも、購入後に初めて気付くのは悔しいですよね。ぜひしっかりチェックして、いい買い物をしてくださいね。