この記事をまとめると
■CASEとはConnectivity/Autonomous/Shared/Electricの頭文字を並べたもの
■MaaSとはMobility as a Serviceでクルマの有用性を実感できる社会づくりの仕組み
■CASEもMaaSも21世紀の社会でいかに快適に生きられるかを左右する構想だ
21世紀の快適なクルマ社会のために欠かせないもの
CASEやMaaSという言葉は、次世代車に求められる新しい機能やサービスである。だが、なぜそれらが求められるのか、十分に理解されていない側面がある。CASEとMaaSは、最終的には一体の構想ともいえる。
CASEとは、コネクティビティ/オートノマス/シェアード/エレクトリックの頭文字を並べたものだ。それぞれ、ネット接続/自動運転/共同利用/電気自動車(EV)の意味である。
カーナビゲーションではすでにネット接続がはじまっており、道路や交通情報もクルマの外から最新情報を入手することで、より円滑に目的地を目指すことができる。ほかに、ガソリンスタンドや飲食店などの検索や、スマートフォンを接続することで、スマートフォンにダウンロードされたアプリケーションを活用することもできる。
自動運転に関しては、ホンダ・レジェンドに一部を自動化したレベル3が搭載され、その前段階の運転支援機能であるレベル2でも、より楽で快適な移動の一端に触れられる。そして交通事故の減少にも効果が期待されている。そのうえで、自動運転になればより無駄のない走行を実現でき、エネルギー消費の効率化につながる。
事故はもっと少なくなると期待される。交通事故原因の9割が人の過失によるとされるからだ。さらに、運転免許証を返納しなければならなくなった高齢者や、障害を持つ人も、移動を自立できるようになる。それは家族や周囲の人々の介護の負担を減らすことにつながる。