この記事をまとめると
■新型スバル・レガシィ アウトバックの日本仕様が発表となった
■日本仕様向けに工夫された点も多く存在
■開発陣に聞いたクルマづくりへのこだわりをリリースと併せて解説する
1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボを搭載
SUBARUは、2021年10月7日に新型レガシィ アウトバック(日本仕様)を発表した。
メディア向けのオンライン取材会にて、以下開発メンバーの方にお話を聞くことができたので、リリースの内容と併せてお伝えしたい。
・村田 誠さん(商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー)
・小野寺 圭さん( 商品企画本部 企画&総合安全性能)
・田中 繁さん(商品企画本部 デザイン部)
・宇津木 芳明さん(技術本部 ボディー設計部)
・高原 省吾さん(技術本部 ボディー設計部)
・前田 普之介さん(技術本部ADAS開発部)
エンジンは、低回転域から力強いトルクを発生させる1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボを搭載。日本仕様のみがこのエンジンを採用している。
その理由は日本の道路環境を考慮して、燃費とストレスのない動力性能を両立するエンジンを選んだとのこと。レヴォーグ、フォレスターにも同エンジンが設定されているが、1600回転から300N・mのトルクが発生するといった特性が日本では乗りやすいのだそうだ。
ほかにも北米仕様、欧州仕様に対し、日本仕様にのみ与えられた特性が挙げられる。
電動パワーステアリングは、日本では外乱による修正操舵が少ないことを考慮した上で、いざドライバーが操作をした時はより一体感が出るような操舵力に設定されているという。
足まわりについても、フリーウェイを想定している北米市場、アウトバーンを想定している欧州市場に対して、使用する車速域が異なる日本での走り方に応じたダンパーセッティングが施されている。
具体的には乗り心地のゴツゴツ感を低減するために圧縮方向の減衰力を北米仕様、欧州仕様に対して低くし、その分のフワフワする部分を改善するために伸び方向の減衰力を高くしているとのことだ。
なおレヴォーグ、フォレスターの1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンとは、ハードは同じだが、ソフト面ではスロットル開度などの変更によって、アウトバック専用のセッテイングにしているとのこと。CVTはタイヤ径のなどの違いを考慮し、ファイナルギヤ比が異なる。
またスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造等による車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上させた。