PTAの意見が取り入れられていることも
そのため、スクールゾーンのエリアにおいては速度制限を30km/hとするなど事故リスクを減らすようになっていることが多い。
また根本的な対策として、登下校の時間帯(7時~9時、13時~15時といった風に設定しているケースが多い)に車両進入禁止としている地域もある。この場合、ドライバーはスクールゾーンに入ることはNGだ。とくに交通安全運動や新年度などのタイミングで、進入禁止違反を重点的に取り締まっていること多いので気をつけたい。
このように安全を確保するために警察も関わっているのがスクールゾーン(各種規制については公安委員会の範疇)となっているが、けっして警察や学校がすべてを決めているわけではない。
筆者は、かつて小学校のPTA会長を務めた経験を持つが、スクールゾーンの運用などについては、町内会といった地元有識者とPTAなど学校関係者、地元警察署、自治体担当者などが一体となって毎年見直しを行なっていた。
そうしたなかで、車両進入禁止を廃止したというケース、歩道を拡張したというケース、路面標示をやり直したというケースなどさまざまな対応を見聞きしてきた。
スクールゾーンについて改善点を感じているならば、ただ不満に思うのではなく、PTAや町内会といった組織に参加することで、そのカイゼンを進めることもできるのだ。