この記事をまとめると
◼︎昔から普通車をSUV風にするのはよくあることだった
◼︎意欲的なモデルもあり、成功しているモデルも多い
◼︎人気モデルはモデルチェンジ後も設定され、現在も売れ行きが好調だ
密かに人気な派生SUVを振り返る
未だに留まることを知らないクロスオーバーSUVブーム。ついにあのカローラにまでカローラクロスというクロスオーバーSUVが設定され、来るところまで来た感もある。
しかし、じつは過去にも普通車をベースとしたクロスオーバーSUVは複数誕生しており、スマッシュヒットを記録したものもあれば、そこまで人気にならなかった不遇のモデルも存在している。今回はそんな過去にリリースされた派生SUV車を振り返ってみたい
1)トヨタ・カローラフィールダー クロスフィールダー
カローラクロスが話題となっている現在だが、実は先代モデルのカローラフィールダーにもクロスオーバーSUV風のスタイルを纏った”クロスフィールダー”という仕様が設定されていた。
といっても、厳密にはカタロググレードではなく、トヨタモデリスタインターナショナルがリリースしたコンプリートカーであり、樹脂製のオーバーフェンダーや専用意匠の前後パンパ―、アルミホイールなどを装着してSUVテイストを強めたものだった。
ちなみにこのシリーズとしては他に”クロススタイル”という名前でプリウスα、ヴィッツ、アクアにも設定されていた。
2)ミニ クロスオーバー
BMWグループとなったミニの第2世代モデルに追加された、その名もズバリ「ミニクロスオーバー」もミニをベースとしたクロスオーバーSUVと言えるだろう。
ただ、通常のミニをSUVテイストにしただけのモデルではなく、BMWミニシリーズ初の4ドアボディを持ち、3ナンバーサイズとなった専用ボディを持ったものとなっていた。
この変更は、ミニは欲しいけど3ドアでは使い勝手が……と考えていたユーザーに大いに受け、一躍ミニシリーズの人気モデルとなり、3世代目となった現行型でもその人気はまったく衰えていない。
ちなみに1959年に登場したミニにもオフロード走行を主眼とした派生車種として「ミニ モーク」というモデルが存在していたが、こちらは軍用車として開発されたものの、最低地上高の低さや出力の貧弱さによって民生用になったものだった。