この記事をまとめると
■ロールス・ロイスがブランド初となる電気自動車を発表
■新製品の名称は「SPECTRE（スペクター）」で2023年の第四半期に市場投入予定
■2030年までにまでにロールス・ロイスは全製品を完全電動化予定
ロールス・ロイスが電気自動車の公道テストを開始
2021年9月29日、ロールス・ロイス・モーター・カーズは、歴史的なプロジェクトを発表した。それは、ロールス・ロイス・モーター・カーズ初の電気自動車による公道試験が、間もなく開始されるということだった。
そしてロールス・ロイスは、同時に4枚の画像を公開した。いずれも入念な偽装が施されているものの、すべての画像に写っているのは、ロールス・ロイスらしい威厳に溢れたモデルだ。
今回公開されたモデルはコンセプトカーではなく完成車であり、今後、世界中の道路・あらゆる状況・あらゆる地形で250万kmにわたる過酷なテストが行われるという。
じつはロールス・ロイスにとって、電気モーターの採用は、決して新しいコンセプトではない。創設者のひとりであるヘンリー・ロイス卿は、初の事業ではダイナモや電動クレーン用モーターを開発し、バヨネット式電球の特許を取得しているし、もうひとりの創設者であるチャールズ・ロールズは、初期の電気自動車を体験し、電気駆動こそが世界最高のクルマの理想であると公言していた。
実際、ロールス・ロイスは、2011年には完全に運行可能なオール・エレクトリック・ファントム「102EX」を、2016年にはフル・エレクトリックの「103EX」を公開している。そしてこれら2台は、ロールス・ロイスのカスタマーたちに、電動パワートレインの技術に対する大きな関心を呼び起こしてきた。