新型登場から2年経ってもまだ「旧型」も売り続けるカローラ! 狙いと需要はドコにあるのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

カローラは先代モデルとなるアクシオとフィールダーがいまも併売されている

■新旧併売は新型だけでは販売に苦戦しそうなときに実施されている

■先代となるアクシオはウエブサイトではビジネスカーとしてカテゴライズされている

5ナンバー車へのニーズに対応するために新旧併売を実施

 現行カローラセダンと、ステーションワゴンとなるツーリングが正式発売となったのが2019年9月。

 しかし、その先代モデルとなる、シリーズ通算で11代目となる2代目カローラ アクシオと、3代目カローラ フィールダーは、現行モデル発売後も継続してラインアップされており、現在でも新旧併売状態が続いている。

 トヨタにおける新旧併売は、今回のケースが初めてではない。記憶に新しいところでは3代目プリウスがデビューした時も、2代目がプリウスEXと改名し、しばらく新旧併売が続いた。

 また、古くは1974年4月に3代目カローラが発売となったが、3代目がデビューしてからしばらくの間、2代目が併売されていた。このとき併売をした背景としては、3代目の車両価格が目立って上昇してしまい、そもそも2代目が割安感を追求していたことから、廉価グレードに絞って2代目が残り、併売となったといった話も聞いている。

 つまり、トヨタが新旧併売をする時には、「新型だけではちょっと危なっかしい(販売苦戦しそうだな)」と判断した時に実施されているようにも見える。3代目プリウスはそれまでの初代や2代目が1500㏄エンジンベースだったのだが、1800㏄エンジンベースとなっている。

「ベースエンジンの排気量がアップされたことが、クリーンイメージのハイブリッドに水をさすのでは?」といった話もあり、良くも悪くも排気量アップが話題となったこともあり、2代目との併売となったとの情報もあった。

 現行カローラはセダンとステーションワゴンボディとしては初の3ナンバーワイドボディとなり、1200㏄ターボがMTしかないことを考えると、事実上1800㏄エンジンと1800㏄ベースのハイブリッド仕様しか実用車としては選択肢がなく、一方先代モデルは1500㏄エンジン及び1500㏄ベースのハイブリッドとなるので、新旧併売として様子を見ているように思われる。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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