「乗れるドローン」に「分身ロボ」を開発! ホンダはやっぱり面白かった (2/3ページ)

陸・空に次いで宇宙にも着手!

 しかし3次元への新提案がeVTOLだけと理解するのは早計だ。自動車業界のCASE革命においてコネクテッドや自動運転領域において重要なのは通信情報衛星である。世界中でそうしたサービスを展開するには人工衛星の打ち上げをローコストに行なう必要がある。

 そこでホンダの若きエンジニアは、再生可能な打ち上げロケットの開発に着手した。

 開発スタートからわずか2年でロケットエンジンの燃焼実験を成功させたというスピード感を考えると、2020年代中に打ち上げ実験を行ないたいという話はリアリティをもってくる。

 3次元は宇宙まで広がっているのだ。

 そのほか宇宙領域でいえばJAXAと共同開発している循環型再生エネルギーシステムも見逃せない。燃料電池スタックと高圧水電解システムを利用した、このシステムはホンダが燃料電池車や小型水素ステーションの開発で得てきた知見が投入されている。

 宇宙領域といっても、完全に新しいテクノロジーというわけではなく、ホンダの培ってきたノウハウがあるからこそスピーディな開発が可能になるというわけだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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