座面がフラットな形状のものはベンチシートと呼ばれる
・ベンチシート
バケットシートとは反対に、座面がフラットなタイプのシート。とくに左右のシートがつながっている形状のシートを指す。
それに対し、一般的な乗用車のフロントシート(運転席と助手席)は、独立しているので、これらはセパレートシートと呼ばれる。
ベンチシートのメリットは、運転席から助手席、助手席から運転席への移動がラクなこと。助手席を荷物置きとして使いやすいこと。
昔の映画では、ベンチシートでドライブ中のカップルが肩を寄せ合って……というシーンもあったが、シートベルトの着用が義務化されている昨今では、ベンチシートでイチャイチャするのはクルマを止めるまでお預けということになる……。
デメリットはホールド性が悪いこと。長時間の運転には適さないかもしれないが、ミニバンなどの2列目シート、3列目シートは、このベンチシートが多い。
・キャプテンシート
最後はキャプテンシート。キャプテンとは船長のこと。
つまり船長が座るようなひじ掛けのついた椅子のイメージで、ミニバンやSUVの2列目シートで、アームレストのついた一人用の独立したシートを「キャプテンシート」という。
ミニバンでは、2列目シートをセパレート型のキャプテンシートと、ベンチシートを選べる車種も少なくない。
キャプテンシートは高級感があり、3列目の乗降性、アクセスの良さなどのメリットがあるが、乗車定員は減ることになる。