ロードスター、ワンオフモデル、限定車、数多くのバリエーション
この年には「LP700-4ロードスター」も発表されたが、ルーフがムルシエラゴまでのファブリックから左右分割式のカーボン製に進化したことで、使い勝手は非常に高くなった。
また、翌2013年にはランボルギーニ社の創立50周年を記念した「50°アニヴェリサリオ」も誕生。もはや毎年のようにランボルギーニからニューモデルのリリースが届くことに驚く者はいなくなった。
2015年には600台の限定で「SV」が販売されているが、同年夏にはそのオープン仕様となる「SVロードスター」が500台の限定数を掲げて発表されている。
生誕50周年を迎えたミウラのために、「ミウラ・オマージュ・エディション」が50台の限定、5パターンのカラー・コーディネイトで製作されたのは2016年。翌2017年には、日本のランボルギーニ・ディで「Sロードスター・50thアニバーサリー・ジャパン」の発表も行われた。
すでにこの頃には、ベースのアヴェンタドールは、後期型ともいえるSに進化を遂げているが、特別仕様車や限定車、そして派生モデルといったもののほかに大きな話題といえたのは、このSそのものの大幅な進化だった。
参考までにSの最高出力は740馬力。ランボルギーニは先日、自然吸気のV型12気筒エンジン搭載車は、今後登場することはないと正式にコメントしているから、その後のV12モデルに変わる姿はさまざまに予想できる。気筒数を減らした、いわゆるエンジンのダウンサイジング、V12エンジンはそのままにハイブリッドシステムを組み合わせた、いわゆる「シアンFKP37」に似るモデル。いずれにせよランボルギーニは現在、まさに歴史的な岐路に立っている。